タイプ別性格判断の16類型とは


ここまでに述べた四対の性向と、テスト結果を参考にすれば、あなたがどのタイプかさらにはっきりするだろう。
その四つの文字を組み合わせて、自分のタイプがわかったと思う。
ただ、タイプに「いい」も「悪い」もないことを忘れてはならない。
タイプ別性格判断は絶対的なものではなく、いずれも相対的なものであることも忘れてはならない。

親友が二人いて、ほんとうはどちらも型だとしても、一人が非常に社交的で、もう一人が少々控えめであれば、その控えめなほうの友人は型に見えるかもしれない。
いかに正確にタイプ別性格判断ができる技量があっても、状況によっては確信が持てないこともおおいにある。

くり返すようだが、人の行動というのは相対的なものなのだ。
型は行動からかなり見分けがつくにしても、まさに典型的な型という人ばかりとは限らない。
それはほかの性向についてもいえる。
性向の差が「あまりない」ときはどうなるか。それは両方のタイプが混じった行動となって表われる。

対人関係に表われやすい外向()型と内向()型、規範()型と柔軟()型の四つの性向についてとくにそういえる。
現実()型と直感()型、思考()型と情緒()型の場合は、混じりあった性向が内面の葛藤となり、頭痛、腹痛、不安、その他のフラストレーションといった形で表われやすい。 しかし、もちろん両方の性向を使い分ける柔軟性を持つ人もいる。
タイプ別性格判断で大事なのは、判断の結果は絶対にこうだというものではなく、あくまでも傾向にすぎないということだ。

自分のタイプがわかったからといって、その枠にとらわれることはない。
それでも自分やほかの人のタイプが理解できれば、自分と違うタイプの人とはもちろん、同じタイプの人とも、どうつきあったらよいか見抜く力になるだろう。

タイプは一生かけて伸ばす


人は生涯を通して、自分の性向を伸ばし、自分にない性向を甘んじて受け入れていくものだ。
タイプは一生変わらないとしても、四つの性向の長所が発揮される時期はかなり異なる。
たとえば型の場合、二十代のころには、社会人としてのニーズから、型の性向がきわめて強く表われる。
四十代になるころには、相変わらず型ではあるが、ほかのニーズからその性向が抑えられて、どちらかというと型に近い時期かもしれない。
だからといって型になったというわけではない。成熟する過程で、自分にない性向にも必要を感じはじめているのだ。
つまり、型の資質にも捨てがたいものがあるとわかるのである。これはほかの三対の性向についてもいえる。