ESFJ型:面倒見がよい
ESFJ型は人扱いがうまい。型を生かして、どんな状況でも調和と善意が働くように持っていくと同時に、穏やかだが、きっぱりその場をまとめる。

タイプとしては、「母性」の象徴のようだといえる。
優しく面倒見が良い性格が、外向的(型)に表れるので、必要以上に尽くしてしまう。

ESFJ型の男性は、「自分に任せておけ」というよりは、ほかの人のニーズを大事にするので、その結果、従来の男らしい性格の部分をおもてに出そうとする気持ちとそれを押さえ込もうとする気持ちの間で葛藤が生じかねない。

SJ型の自分は、いかにも男らしく、客観的で冷静だが強引な行動にでたがるのに、EF型の面が温かく世話好きで優しい役割を果たそうとするのである。

ESFJ型の男性が陸に上がった魚みたいなものだとすると、ESFJ型の女性は女らしさの権化といえる。

女らしさふさわしい身なり、ふさわしい言葉使い、ふさわしい振る舞いをいつも忘れない。

ESFJ型にとっては家庭が宇宙の中心である。家庭は憩いの場であり、外界の厳しさから家族を守ってくれる砦なのだ。家の中はいつもきちんと片付いている。
ベッドが整っていなかったり、台所が汚れているのに、ひと休みしたらと進めても無駄。雑用を済ませない限り、くつろげない、しかも型なので、読書をしたり、友人と過ごしてくつろぐにも予定を立てる。

家庭生活を大切にするが、何事にも予定どおりに、「適切に」進まないと気に入らない。
「適切」を求めるのは、たとえばパーティーでは、服装から飾り付け、振る舞いにまで及ぶ。
家族それぞれ役割を割り当てて、その役目を予定どおりに果たすのを期待する。

その期待を裏切られると傷ついたり腹を立てたりする。

親子関係
この「適切」を求める性格は子育てにも表われ、親がESFJ型だと、子どもはかわいがられていると感じてはいても、窮屈に思う。

「こうすべき」だの「ああしなければならない」だのとあれこれ制限されるうえ、遊ぶ前に仕事(宿題や家事の手伝い)をしなさいとしょっちゅういわれるからだ。

ESFJ型の親はいささか厳格だと見なされがちだが、非常に愛情深い。

ESFJ型は、子どもも思いやりがあり世話好きで、几帳面だ。

学校では、授業計画どおりに授業を進める教師を好み、「ルールに従う」。
予習復習をよくやり、宿題はきちんとする。

協カ的で、先生を喜ばせようとするといった、教師が望む生徒像にぴったりなのがESFJ型である。

家庭でも同じである。だが、要求されたことが、内心やりたいと思っていることと相いれない場合には、不満が残る。

それでも、ESFJ型の子どもは、「親は親らしくあるべきだ」と思っているので、親が権威をもって課す規則や決まりは尊重する。

SJ型のおとなと同じように、そうした権威に反発しながらも、尊重し期待しているのである。
だから、親と子の役割を明確にすることが大事である。