ESTJ型:人生の管理者
ESTJ型はなんでも「あるがまま」に受け止め(型)、客観的に解釈する(型)。 さらに、EJ型なので、自分の判断を押し付けたがる。

魚が泳ぐのは当たり前なのと同じように、ESTJ型は生まれながら管理が得意である。(といっても必ずしもリーダーシップをとるわけではない)。

何事にも筋を通し、組織的に行動し、人付き合いがうまく、勉強もできて、いつも適切な判断を下すので、頼りになる実務家で、仕事のできる人だと見られる。

どんな組織でも難なくトップの地位に上りつめる。その持ち前の管理能力は職場に限らず家庭でも近所づきあいでも、さまざまなグループ活動でも発揮される。

ESTJ型は男性的だ。外向的で決断力があり、実際家で自信家なので、一家の働き手とか保護者に向いている。
これは一般的には男性の役割とされている。

ESTJ型の女性は、自分では女らしいと思っているが、持ち前の「タフで,意思が固く、断定的で、決断力がある」性格と、伝統的に女らしいとされる「ソフトで、心が優しく、受身で、順応性がある」ように振舞いたいという気持ちの間で葛藤が生じる。

ESTJ型の生活スタイルでは、家族も管理するものの一つである。

勤勉、きちんと立てた予定、功績に応じた褒美が、ESTJ型の暮らしのトレードマークである。
娯楽や余暇や自由時間も予定を立て、普段の決まりをどれほどちゃんと守れたかによって、もったいつけて褒美を分け与える。

親子関係
ESTJ型の親は役割をはつきり決め、家族がそれに従うのを期待する。

たとえば、「父親」は一家の働き手で、最終決断をくだし、「母親」は家庭を守って、妻の務めを果たし、「子ども」は親のいうことに従う、といった具合だ。

家族がその期待にそえば、ものごとがスムーズにいくが、支配されることに反抗したり(ENTJ型やISTP型)、自分のことは自分で決めたがる(とくにNP型)と、問題が生じる。

ESTJ型の子どもは、活動的でリーダーシップをとる。

こういう行動は女の子の場合よりも男の子の場合のほうがずっと歓迎されるが、女の子も男の子に劣らずそうした行動をとりやすい。

その結果、「女の子はそんなことするもんじゃありません」と耳にタコができるほどいわれる(いちばんこんな言い方をするのがESTJ型の父親というのは皮肉である)。

総じて、ESTJ型の子どもはよく遊び、(親も含めて)みんなに命令をくだす。
親には親らしくふるまってほしいが、枠を課されると、反抗する。
しかし結局は、親の権威をありがたく思うし、実際には頼りにしている。

学校でもそれは同じである。教師の仕事は授業をし、クラスをまとめることであり、教師たる者はよい手本になり、ふさわしい服装をすべきだと考える。

ESTJ型の生徒は、いささか多弁で議論好きなところを除けば、どちらかというと学究タイプである。
きちんと枠があって、実践的で目に見える成果のあがる授業に魅力を感じる。

勉強ができるので、大学まで進学するが、高度な抽象理論になると、やる気を失う傾向がある。

大学には多いNP型の教授の講義は、はっきりとしたアウトラインがなく、資料も具体的でないことが多く、ESTJ型の学生は失望する。