INFP型:社会のためになることをする
このタイプを一言で言えば「理想主義」である。

IF型なので、この世を主観的に解釈して思想を見つけ、その理想をさまざまな形でほかの人の手助けに使う。
「ジャンヌダルク」のように、社会に役立つ崇高な奉仕をすることで達成感を求めることが多い。

INFP型には自ら課した生活「規則」があり、人に押し付けたりはしないが、自分は厳格に守る。

しかし、対人関係では、INFP型はのんきで人に合わせるタイプだ。

波風を起こすよりも和を大事にして、自分の理想を曲げずにすむ限り、「人に合わせる」ほうである。

だが、その「規則」を踏みにじられると、非常に居丈高になり、人をびっくりさせるだけではなく、自分でも驚く。

その例として、母親が学校にわが子を不当に扱われたと感じた場合がある。

普段はおとなしいINFP型の母親が、あらゆる手段を尽くして、その不当を正して、より良い環境をつくるよう全力で追求するー学校がよくなれば、わが子だけではなく、他の生徒達のためにもなると思うからだ。

INFP型の男性は、ほかの人、とりわけ男は男らしくあるべきだと思っている男性からは、優しすぎると見られたり、女々しいと思われることすらある。

見かけは立派でも、受身で無理をしないので、しばしば男の役目とされることについては、任せておけという態度にかける。

しかしながら、自分の価値観が脅かされそうだと感じたときは、一転して厳しい態度に出る。

職場や家庭や友人関係で、そこが分かっていない人には、二面性があると見られるが、悪くすると、得体の知れない気分屋と思われる。

INFP型の男性が型の女性と結婚すると、女房の尻に敷かれているといわれてしまう。

だが、実際には、妻が主導権を握るには限界があることに早く気づかないと、結婚生活はうまくいかない。

INFP型の女性は、社会生活でその性格が好ましいと見られ、感心されることもある。

おとなしいが頑固なところは、男性の場合は押し付けがましくないけれども融通が利かないと受け取られがちだが、女性の場合は芯が強いとほめられる。

INFP型はレッテルをはられたがらず、こんな人ではないのにと思われるようなことをしたくなる。
それが時折予測もつかない、とっぴな行動となって表れる。

親子関係
同じことは親子関係にもいえる。

INFP型の親はじっくり考えたうえで、これは大事なことだというものをいくつか決める。
子どもがそれを尊重している限りは、子どものやりたいことをおおらかに認めてやる。

INFP型の親は総じて、子どもを積極的に認める姿勢をとるので、子どもは親を何でも打ち明けられる友達のように思う。

INFP型の親に弱点があるとすれば、型の面である。

子どものよいところを認めていても、ロべたなので、なかなかあからさまにほめることができない。

INFP型の子どもはのんきな性格を装っているので、人からはのんきな子だと思われる。

親を喜ばせたがり、ほめられたがる。おおむね自分のまわりの人にやさしく、人の気持ちに敏感で、自分を犠牲にしても、人のいうことを聞く。

そうした自己犠牲を評価してもらえなかったり、さらに批判されたりすると、不機嫌になり、必要以上に相手の言葉を自分への当てつけと取ってしまう。

学校でもよい生徒で、先生に気に入られようと努カするので、成績がよい。
だが、よい子の仮面の下にはいつも自己不信と自己批判があり、「よくできた」といわれても、ほんとうの実力がわかっているのは自分だけだと思い、まだ完璧とはいえないと自分を責める。

自画自賛と自己卑下のあいだで葛藤をくり返し、結局は自分を過小評価しがちである。