外向()型と内向()型はどこでぶつかるか


型にとって型はとりわけ我慢しにくい相手だ。型がひとりでいたいと思っているときを考えてみるとよい。型はその邪魔をするだけでなく、ひとりで過ごす時間を実際に奪ってしまう。
たとえば、型の親が型の子どもに外でほかの子どもと無理やり遊ばせようとするのは珍しくない。
型の上司が型の社員をグループ・ディスカッションなど型の活動に無理やり参加させようとするのもよくあることだ。
型の社員が低い間仕切りしかない「牛の囲い場」みたいな部屋で仕事をしていることがある。
皮肉なことに、能率をあげるために工夫されたそうした環境におかれると、ものをじっくり考え、情報を吟味するスペースを必要としている型は頭が痛くなるだけなのだ。
型はほかの型にとっても厄介だ。
たとえば、車のキーが見つからなかったり、どこまで話していたのかわからなくなったとする。
型はどこかわかるまで「口に出して考えをあと戻り」したがるのである(「あら、何を話していたんだっけ。そうそう、お芝居のことをいってたんだわ。先週見たお芝居で、主人の秘書の女の子とフランス人青年のことを思い出したんだった。なんの話をしていたとき、そのことを思い出したのかしら。ああ、そうだわ、ゆうべ作ってみたスフレのレシピはどこだったかしら」)。
この調子で、型はむだな言葉を並べたてて、人の邪魔をする。

活力の違う相手とうまく付き合うには


(外向)型の活力の源は外の世界にあるので、型が元気づき、意気軒高となり、胸を躍らせるような活動は(内向)型を消耗させる。
逆もまた真なりで、型のひとり静かにものを考えたり内省できる環境は、型にはエネルギーの消費になる。
家庭でも学校でも職場でも、自分に適した活力源をどこに求めるかが、その人の毎日の生活の質を根本的に左右する。
だからこそ、型も型も自分とは正反対のタイプがどういう行動をとるか理解することがきわめて重要となる。

問題解決



型:相手の意見を聞く。


型は、意見が衝突してもたいていのことなら口では負けないといつも思っている。
型には一番苦手なこと、つまり、相手の意見に耳を傾けることがなにより肝心である。

型:自分の意見を述べる。


自分を主張するのはむずかしく、時には余計なことに思えることもあるだろうが、絶対に自分の意見はいわなければならないーしかも、相手の耳に届いたとわかるまで繰り返すことが必要である。
意見の衝突なら、ちょっと激しく応じるだけでいい。相手はきっと耳を傾けるはずだ。