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オメガ シーマスター 37mm ムーンシャイン ゴールド 522.53.37.20.04.001 2025年の新作情報です。

オメガから2025年の新作情報です。

来年2026年2月6日から始まるミラノ・コルティナ2026オリンピック冬季競技大会を記念したシーマスターが登場。

人気のオメガスーパーコピー 代引き専門店シーマスター 37mm ムーンシャイン ゴールド 522.53.37.20.04.001 ミラノ・コルティナ2026の国内定価は2,970,000円。

金無垢新モデルですので300万円の定価は致し方なし・・・でも高いよね。

文字盤には流行りのグランフーエナメル、搭載ムーブメントは自動巻きキャリバーオメガ 8807、55時間のパワーリザーブ、耐磁性・精度に優れており、ケースの厚みも11.4mmに抑えられております。

シーマスターですが、デザインもクラシカルで派手ではありませんので、サラっと着けるドレスウォッチと言えるでしょう。

シーマスター ミラノ・コルティナ2026 ムーンシャインゴールド製37mm
ミラノ・コルティナ2026 冬季オリンピックまでのカウントダウンを記念するこのタイムピースは、オメガが持つオリンピックのレガシーに新たなページを加えます。1956年のメルボルン大会から2008年の北京大会、そして今、ミラノ・コルティナ2026を見据えてデザインされたディテールのひとつひとつが、オリンピックのオフィシャルタイムキーパーというオメガの役割を讃えています。

ゴールドに輝く精度
この特別な「シーマスター」は、18Kムーンシャイン™ ゴールド製のシメントリーなケース、ピュアな「グラン・フー」エナメルのダイアル、ダイヤモンドで研磨したドーフィン針を備えたデザインで、タイムキーピングのヘリテージを映し出します。

「グラン・フー」の舞台

このタイムピースのもっとも特徴的な要素の背景にあるのは、ピュアなホワイトの「グラン・フー」エナメルのダイアル。そこを舞台に、18Kムーンシャインゴールド製のインデックスが光を捉えては反射し、美しい輝きを生み出しながらヴィンテージのオメガロゴを際立たせています。

オリンピックを讃えるケースバック

ポリッシュ仕上げのケースバックには、ミラノ・コルティナ2026 オリンピックのロゴが入った記念のメダリオンをセットし、オメガが持つオリンピックのレガシーを讃えています。精巧に施されたエングレービングが、マスター クロノメーター認定を示します。

ヘキサゴンのヘリテージ

ポリッシュ仕上げの18Kムーンシャインゴールドで作られた目を引く六角形のリュウズには、ヴィンテージのオメガロゴがエンボス加工で施され、オリジナルモデルの「シーマスター」オリンピック タイムピースのデザインを反映しています。

レザーのシグネチャー

37mmの「シーマスター」にはブラウンのレザーストラップが合わせられ、快適な着け心地を持続させるためにレザーの裏地を施しています。ポリッシュ仕上げのムーンシャインゴールド製バックルには、オメガのヘリテージを象徴するロゴが浮き彫りされています。

ベースになったモデルが、こちら「Omega Seamaster 34mm 18ct Rose Gold XVI Melbourne Olympic Games 2850 SC 1956」。

メルボルンオリンピックモデルのプロトタイプだそうで、フロッグレッグラグやインデックスなど特徴が再現されております。

かなりキワモノなデザインで個性的。

ちょっと形状は異なりますが、安いスティールケースのヴィンテージシーマスターなんかもオススメ。

522.53.37.20.04.001

シーマスター 37mm
37 mm, ムーンシャイン™ ゴールド アリゲーター
522.53.37.20.04.001
¥2,970,000

オメガが持つ比類のないオリンピックのレガシーを引き継ぐ、37mmの「シーマスター ミラノ・コルティナ2026」。ムーンシャイン™ ゴールド製のシメントリーなケースは、ションとモダンな洗練さを兼ね備えています。

清楚な印象を与えるグラン・フー エナメルのダイアルには、彫刻的な18Kムーンシャイン™ゴールドのインデックスと、ダイヤモンドでポリッシュしたドーフィン針が美しく響き合い、調和しています。転写された「シーマスター」のシグネチャーやミニッツトラックは、グレーのプチ・フー エナメルで表現され、全体のデザインにさりげなく上品な印象を与えています。

タイムピースに合わせられているのは、ブラウンのレザーストラップ。同色のレザーのライニングが施され、18Kムーンシャイン™ゴールド製バックルが付いています。卓越のパフォーマンスを約束するのは、METASの認定を得た、コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8807です。ポリッシュ仕上げのケースバックには、ミラノ・コルティナ2026を記念した特別なメダリオンがデザインされ、オリンピックでオメガが担うタイムキーピングのレガシーに、新たな1ページを刻みます。

リファレンス番号 522.53.37.20.04.001
ラグの間のサイズ 19 mm
ラグを含めた縦方向の長さ 45.0 mm
厚さ 11.4 mm
ケース直径 37 mm
ケース ムーンシャイン™ ゴールド
ダイアルの色 ホワイト
クリスタル風防 内側に無反射処理を施した、強化サファイアガラス
防水 10 気圧 (100 メートル / 330 フィート)
おおよその製品総重量 77g
キャリバー オメガ 8807
ムーブメント 自動巻き
パワーリザーブ 55時間

ストラップカラー ブラウン
ストラップのタイプ アリゲーター
ストラップ表面 アリゲーターレザー
ストラップ裏面 ノングレインアリゲーターレザー
バックルタイプ ピンバックル
バックル素材 ムーンシャイン™ ゴールド

ムーブメント キャリバー オメガ 8807
コーアクシャル エスケープメント搭載の自動巻きムーブメント。METAS認定のマスター クロノメーター。15,000ガウス以上の耐磁性能。フリースプラングテンプにシリコン製ヒゲゼンマイ、両方向回転による自動巻き。アラベスク調ジュネーブウェーブが美しい18Kセドナ™ ゴールド製ローターとブリッジ。
自動巻き
55時間 パワーリザーブ

まとめ

いかがでしょうか?

「【2025年新作】オメガ シーマスター 37mm ムーンシャイン ゴールド 522.53.37.20.04.001 ミラノ・コルティナ2026 ¥2,970,000-」でした。

雰囲気は非常に良さそうですけど、いかんせん高い・・・

数量限定モデルではないようなので期間中は販売があるのでしょう。

気になった方は是非。

イタリアの冬季五輪記念モデル。

セイコーのお家芸「文字盤チェンジモデル」が登場!

昨年大きな話題となったジェラルドジェンタデザインのロコモティブ復刻モデル GCCR999。

300本という極少限定モデルで、販売開始後即プレミアム価格になってしまいました。

今でも定価を上回り200万円以上していますよね。

今回の新作GCCR997は限定数の無いレギュラーモデルで、文字盤のデザインが変わり色もグリーンカラーを採用。

スーパーコピー Nランク代金引換文字盤は幾何学模様の六角形パターンでベゼルをイメージしているんだとか。

5月発売で1,870,000円。

気になった方は是非ご予約を。

上が昨年の復刻モデルの GCCR999、下がオリジナルでステンレススティール製クォーツのGKEH018(5932-5020)。

完ぺきな復刻でした。

軽くてインパクトがあって、手に取れば特別な腕時計だと納得できます。

私これ大好き。

「Move Forward」をコンセプトにしたロコモティブ新製品
ブランド誕生50周年を機に復刻し、世界中の時計愛好家を魅了したロコモティブより、待望の新製品が発売いたします。コンセプトは、ジェラルド・ジェンタ氏へのリスペクトを胸に、新たな道へ前進してゆくという意味を込めた「Move Forward」です。

新しい文字盤カラーとデザイン

新モデルでは、鉄道システムの進行信号を象徴する緑の信号灯にインスパイアされた鮮やかな緑の文字盤が特徴となっており、クレドールブランドを前進させるロコモティブの推進力を表現しています。
文字盤には複雑な幾何学模様の六角形パターンが施されており、時計の特徴である六角形のベゼルへのオマージュとなっています。各六角形には、方向が交互に変化するストライプ模様が施されており、光が文字盤の表面に当たるときに色がきらめくような効果を生み出しています。

精巧に仕上げられたケースとブレスレット

2024年のモデルと同様に、六角形のモチーフがデザイン全体に際立って使用されており、ケースやベゼルからリューズ、さらにはネジに至るまで、その特徴が反映されています。
ブライトチタンで作られたケースとブレスレットは、ステンレススチールより30%軽量で耐傷性にも優れており、高い耐久性と永続的なエレガンス、そして手首への優れた装着感を実現しています。

クレドール専用の薄型ムーブメント

この時計には、クレドール専用の自動巻きムーブメント「キャリバーCR01」が搭載されています。このムーブメントは厚さわずか9mm未満で、3本の針と日付機構を駆動しながら、ロコモティブのスリムなプロファイルと優雅なプロポーションを維持します。

今回もきっと人気モデルになるでしょう。

はやく実機見てみたい!

GCCR997
1,870,000円(税込)

2025年5月23日発売予定

製品情報
製品名
GCCR997
価格(税込)1,870,000円
駆動方式 メカニカル 自動巻(手巻つき)
キャリバーNo CR01
ケース材質 ブライトチタン
バンド材質 ブライトチタン
両プッシュ三つ折れ方式中留
ガラス材質 サファイアガラス(内面無反射コーティング)
ダイヤル グリーン
精度 日差+15秒~-10秒
サイズ 縦 41.7 mm 横 38.8 mm 厚さ 8.9 mm
その他の仕様 最大巻上持続時間約45時間
石数26石
防水 日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁 あり

まとめ

いかがでしょうか?

「【2025年新作】セイコー GCCR997 クレドール ロコモティブ グリーン ジェラルドジェンタ デザイン 38.8mm」でした。

深いグリーンカラーが渋いですね。

トレンドカラーを採用し、新たな展開となったロコモティブ。

バリエーションはまだまだ増えていきそうな予感がします(笑)

個人的には復刻モデルが非常に好印象でしたので、バリエーションが増えて買いやすくなるのは大歓迎。

コラムホイール式の手巻きクロノグラフ キャリバーST19が有名ですね。

天津海鴎時計科技有限公司は1955年に設立されました。同社のブランドは、中国初の腕時計「五星」に基づいています。この時計は、中国が時計の修理はできても製造はできないという歴史に終止符を打ち、中国の時計製造の伝説的な旅を開始しました。

タグホイヤースーパーコピー代引き専門店同社は設立以来、常に自主的な革新と開発に取り組んでおり、高品質のムーブメントの研究開発とオリジナルの中国製機械式時計の研究開発に重点を置いています。革新の追求をやめることなく、トゥールビヨン、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダーなどの高度に複雑な機械式時計を継続的に開発してきました。これらの時計は、中国の時計製造能力を世界に示しており、同社は「中国製機械式時計の集大成」として知られています。

因みにフェイクも出回っているようなので気をつけてください。

さて、そんなメイドインチャイナなウォッチメーカーからラトラパンテクロノグラフがリリースされました。

搭載ムーブメントは自社製のキャリバーST1961。

手巻き式のラトラパンテ・クロノグラフです。

パワーリザーブは38時間と短めですが、複雑機構を50万円程で手に入れられるのは面白いですね。

時代を超えた精度:シーガル ラトラパンテ スプリットセコンド クロノグラフ
Seagull Rattrapante Split Second Chronographは、有名なラトラパンテ複雑機構をより幅広い層の手に届ける、希少で精巧なタイムピースです。その独創性と職人技により時計業界で尊敬されているラトラパンテ機能は、歴史的にはエリート層に限定されていましたが、常に贅沢さと精度の象徴でした。現在、Seagull は、わずか3,649 ドルという最もお求めやすい価格のラトラパンテ クロノグラフでその状況を再定義しています。新開発のST1961 ムーブメントを搭載したこのタイムピースは、Seagull の品質へのこだわりを反映し、卓越した職人技と精度を誇っています。世界で 500 本のみの生産で、コレクターや愛好家を問わず必携のアイテムです。時計史の一部を所有するチャンスをお見逃しなく。

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ホームページを見るとお分かりになると思われますが「安価」であることを強くアピールしています。

このラトラパンテクロノグラフは中国初の歴史的モデルであり、シーガル創業70周年の記念モデルでもありますね。

とはいえ、精度や耐久性、仕上げなど気になる点は多くあります。

安い手巻きクロノグラフのイメージでしたので、精度も耐久性も求めたことがありませんでしたが、50万円ともなるとそのあたりは非常に気になります。

チタン製の42.5mmケースは防水50m、シースルーバックでムーブメントを覗けます。

文字盤はシンプルで、ブレゲ数字が好感持てますが・・・

イメージはパテックフィリップの5370Pあたりだと思われます。

オリジナル性はあまり感じませんし、リスクのある個人輸入でしか購入できないので、魅力が半減しちゃうかも。

値段だけで見れば、オメガのスプリットセコンドクロノグラフの中古は30万円から購入可能です。

となると、安いからだけではシーガルは手が出ませんね。

Seagull Rattrapante


Seagull Watches
Seagull Rattrapante Split Second Chronograph Limited
Sale price $3,649.00

ケース形状:ラウンド
素材:チタン合金
ケースバック:ディスプレイ
サイズ:Ø 42.50 mm
厚さ:16 mm
クリスタル:ドーム型傷防止サファイアクリスタル
防水性:50メートル

文字盤カラー: ホワイト
ブレスレット/ストラップ: ストラップ
ストラップカラー: ブラック
素材: アリゲーター
バックルタイプ: ピンバックル

まとめ


いかがでしょうか?

「【中国初】シーガルウォッチ ラトラパンテ スプリットセコンド クロノグラフ 500本限定」でした。

面白いですね。

1からラトラパンテクロノグラフを作り出す技術力が中国にもあることが世界にも知られることとなりました。

今後どんどん量産もしていくのでしょう。

七宝だとかプラチナケースだとかありますが、パテックフィリップのラトラパンテは4700万円です。

もちろんグランドコンプリケーションシリーズとなります。

仕組みが違うとか、そもそも根本的に目的が違うとか、そんなことは皆さん承知で言いますが、1/100の価格は驚異的ではないでしょうか。

セイコーはこの価格で作れるかしら?

欲しいわけじゃありませんが、手に取って見てみたいです。

グランドセイコーから2025年の新作情報です。二十四節気シリーズの62GS SBGH271 立夏 SBGH273 秋分に後継機が登場。

グランドセイコーから2025年の新作情報です。二十四節気シリーズの62GS SBGH271 立夏 SBGH273 秋分に後継機が登場。

SBGH351 立夏・SBGH353 秋分として生まれ変わりました。

上の画像は旧モデルの立夏 SBGH271と新作の立夏 SBGH351。

スーパーコピー代引き専門店文字盤以外・・・何が変わったんでしょね。

40mmのスティールケースがエバーブリリアントスチールに変更になりましたが、搭載ムーブメントはキャリバー9S85のまま、価格は11万円あがっています。

SBGH351、SBGH353の国内定価は990,000円、2025年2月7日発売予定です。

グリーンカラーはもはや腕時計のレギュラーカラーになりつつありますね。

ホワイト(シルバー)ブラック・ブルーに次いで現在はグリーンが当たり前に使用されるカラーかっも知れません。

二十四節気はこんな感じで分かれるようですけど、24種類まだ出てないですよね・・・たぶん。

春-立春(りっしゅん)雨水(うすい)啓蟄(けいちつ)春分(しゅんぶん)清明(せいめい)穀雨(こくう)
夏-立夏(りっか)小満(しょうまん)芒種(ぼうしゅ)夏至(げし)小暑(しょうしょ)大暑(たいしょ)
秋-立秋(りっしゅう)処暑(しょしょ)白露(はくろ)秋分(しゅうぶん)寒露(かんろ)霜降(そうこう)
冬-立冬(りっとう)小雪(しょうせつ)大雪(たいせつ)冬至(とうじ)小寒(しょうかん)大寒(だいかん)

2021年から始まったシリーズですけど、すべて出るのか気になります。

SBGH351 立夏


Heritage Collection
SBGH351
2025年2月7日発売予定
990,000円(税込)

二十四節気の一つ「立夏(りっか)」。春が過ぎ去り、太陽の日差しが爽やかな初夏。本モデルは、このころの爽やかな風「薫風(くんぷう)」から着想を得ました。1967年に発売されたグランドセイコー史上初の自動巻機械式モデル「62GS」を現代的にアレンジしたケースデザインを採用。
ムーブメントは、「グランドセイコースタジオ 雫石」で熟練の匠の技によって組み立てられた10振動のメカニカル・キャリバー9S85を搭載。工房近くの青々とした草原を通り抜ける穏やかな風を想起させる、鮮やかなグリーンダイヤルが特徴です。

スペック

外装:エバーブリリアントスチール 裏ぶた:エバーブリリアントスチールとサファイアガラス

裏ぶた仕様:スクリュー・シースルー裏ぶた

ガラス材質:ボックス型サファイア

コーティング:内面無反射コーティング

ケースサイズ:横 40.0mm 縦 47.0mm 厚さ 12.9mm

バンド幅:21mm

中留:ワンプッシュ三つ折れ方式

腕周り長さ(最長):197mm

Movement

ムーブメント:9S85

駆動方式:メカニカル 自動巻(手巻つき)

駆動期間:最大巻上時約55時間持続

静的精度:平均日差+5秒~-3秒

※グランドセイコー独自の規格に基づき、工場出荷前にムーブメント単体の状態で、6姿勢差・3温度差の条件下で測定した場合の精度です。実際にお客様がご使用になる環境下での精度(携帯精度)とは異なります。また、メカニカルモデルの特性上、ご使用になる条件(携帯時間、温度、腕の動き、強いショックや振動)によっては、前記の精度の範囲を超える場合があります。
Functions

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防水:日常生活用強化防水(10気圧)

耐磁:あり

重量:155g

その他:・石数 37石・ねじロック式りゅうず・中留 一部チタン

SBGH353 秋分


Heritage Collection
SBGH353
2025年2月7日発売予定
990,000円(税込)

二十四節気の一つ「秋分」のころの澄んだ夜空の美しい情景から着想を得たモデル。濃紺のダイヤルの中で際立つ金色のGSロゴと秒針によって、夜空と月のコントラストが美しい月夜のようなモデルです。
1967年に発売されたグランドセイコー史上初の自動巻機械式モデル「62GS」を現代的にアレンジした「62GS現代デザインモデル」をベースとし、日本特有の季節の移ろいをダイヤルで表現。ムーブメントは、「グランドセイコースタジオ 雫石」で熟練の匠の技によって組み立てられた10振動のメカニカル・キャリバー9S85を搭載しています。

スペック

外装:エバーブリリアントスチール 裏ぶた:エバーブリリアントスチールとサファイアガラス

裏ぶた仕様:スクリュー・シースルー裏ぶた

ガラス材質:ボックス型サファイア

コーティング:内面無反射コーティング

ケースサイズ:横 40.0mm 縦 47.0mm 厚さ 12.9mm

バンド幅:21mm

中留:ワンプッシュ三つ折れ方式

腕周り長さ(最長):197mm

Movement

ムーブメント:9S85

駆動方式:メカニカル 自動巻(手巻つき)

駆動期間:最大巻上時約55時間持続

静的精度:静的精度:平均日差+5秒~-3秒

※グランドセイコー独自の規格に基づき、工場出荷前にムーブメント単体の状態で、6姿勢差・3温度差の条件下で測定した場合の精度です。実際にお客様がご使用になる環境下での精度(携帯精度)とは異なります。また、メカニカルモデルの特性上、ご使用になる条件(携帯時間、温度、腕の動き、強いショックや振動)によっては、前記の精度の範囲を超える場合があります。
Functions

防水:日常生活用強化防水(10気圧)

耐磁:あり

重量:155g

その他:・石数 37石・ねじロック式りゅうず・中留 一部チタン

まとめ


いかがでしょうか?

「【2025年新作】グランドセイコー SBGH351 SBGH353 “立夏・秋分” 二十四節気 メカニカルハイビート 36000」でした。

62GSがシュッとしていて格好良いので、具合の良い文字盤をセットすれば「いいな~」と思うのは当然です。

今回の2本も本当に素敵です。

いや、しかしキャリバー9S85を積んだモデルも軒並み100万円ですね。

グランドセイコーの思惑通り、機械式はエントリーでも100万円に達し、オメガ・ロレックスを追っていきます。

ロレックスの高額上位5本のご紹介ですね。

サザビーズは腕時計コレクションの芸術を再定義する、卓越したロレックスのラインナップを発表しました。象徴的な「ジョン・プレイヤー・スペシャル」デイトナから、エジプト大統領ガマール・アブドゥル=ナーセルが所有していた歴史的価値のあるデイデイトまで、今年のオークションで落札された最も高額なロレックス5本をご紹介します。

ロレックススーパーコピー代引き専門店 デイトナ ポール・ニューマン リファレンス 6241(1969年頃)
**落札価格:1,140,000米ドル**


ロレックス デイトナ リファレンス 6241

この ロレックス デイトナ ポール・ニューマン リファレンス 6241 は、「ジョン・プレイヤー・スペシャル」として広く知られ、2024年12月に 1,140,000米ドル(約1億7500万円)で落札されました。

この「ポール・ニューマン」デイトナの特別なバリエーションは、1970年代に John Player & Sonsがスポンサーを務めた ロータスF1チーム の黒と金のカラーリングにちなんで名付けられました。1966年から1969年の間に生産されたリファレンス6241は、約 3,000本 のみが製造され、そのうち **イエローゴールド仕様は約300本。さらに、その中でも 「ジョン・プレイヤー・スペシャル」ダイヤルを搭載した個体はごくわずかであり、時計史において極めて希少な存在となっています。

この時計の特筆すべき点は、一般的な18Kゴールドではなく、14Kイエローゴールドのケースを採用 している点です。さらに、ロレックスの 14Kイエローゴールド製ジュビリーブレスレット が組み合わされており、独特の魅力を放っています。

さらに、この時計の 来歴(プロヴェナンス) も価値を高める要素のひとつです。本品は NFLのレジェンド、トム・ブレイディの個人コレクションの一部** であり、2023年のニューイングランド・ペイトリオッツのホーム開幕戦で着用されていました。この試合では、ブレイディの ペイトリオッツ殿堂入りが発表 され、彼がこの歴史的なタイムピースを身につけて登場したことで、大きな注目を集めました。

ロレックス デイデイト リファレンス 1803(1963年頃)

落札価格:840,000米ドル

この ロレックス デイデイト リファレンス 1803は、2024年12月に 840,000米ドル で落札され、ロレックスのフラッグシップモデルが持つ歴史的・文化的意義を象徴する一本となりました。

1956年に発表されたデイデイトは、ダイヤル上に曜日と日付をフル表示する世界初の腕時計 として知られ、すぐに「ロレックス・プレジデント」の名を獲得しました。本品は 1963年製 で、エジプト大統領ガマール・アブドゥル=ナーセルの所有品 でした。ナーセルは、社会正義への献身や アスワン・ハイ・ダムの建設 など、アラブ世界における変革を推進した指導者として名を残しています。


この時計は、ナーセルの親友であり、後に大統領となる アンワル・エル=サダト からの贈り物であり、裏蓋には 「アンワル・エル=サダト氏 1963年9月26日」 とアラビア語で刻まれています。この刻印は、エジプトの歴史に名を刻む 二人の偉大な指導者を結びつける特別な証 となっています。

この 特別なタイムピースは、ナーセルの大統領在任期間を通じて彼の愛用品として活躍 し、六日間戦争(1967年)や重要な外交会談 など、多くの歴史的瞬間に立ち会いました。ナーセル家の一族を通じて受け継がれたこの時計は、博物館コレクション以外では数少ない彼の個人的な所有物のひとつでした。

その 由来(プロヴェナンス) や歴史的な意義に加え、完璧なコンディションとオリジナルの付属品が揃った状態 であることから、このデイデイト リファレンス 1803は、ナーセルの不朽の遺産を象徴し、リーダーシップと団結の象徴 として語り継がれるにふさわしい一本となっています。

ロレックス デイトナ リファレンス 6238(1968年頃)

落札価格:768,000米ドル

ロレックス デイトナ リファレンス 6238は、2024年12月に768,000米ドルで落札されました。ロレックスのクロノグラフの歴史において重要なモデルであり、「プレ・デイトナ(Pre-Daytona)」として知られています。

リファレンス6238は、後のデイトナシリーズと異なり、タキメーター(速度計)スケールがダイヤル上に配置されており、その後のデイトナモデルでベゼルへ移行する前の最後のデザインのひとつです。

本品は1968年頃に製造されたもので、シリアルナンバー1,836,336を明確に確認できます。また、14Kゴールド製ケースである点が特徴的で、これは当時の米国市場向けロレックスの輸入規制によるものです。ケースバックやムーブメントの刻印からも、ロレックスUSAによって輸入された個体であることが証明されています。

この時計は、後のデイトナモデルと似た要素を持ちながらも、以下のようなユニークなディテールを備えています。

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ブラックベゼル & ツートンダイヤル(後のデイトナデザインへの橋渡しとなる要素)
ゴールドのクロノグラフ針(視認性と高級感を兼ね備えた特別仕様)
「T SWISS T」表記の大きなフォント(夜光塗料トリチウムを示す刻印)
この時計は、優れたコンディションを維持しており、オリジナルオーナーの家族から直接提供されたものです。その希少性、デザイン、歴史的価値のすべてを兼ね備えた、デイトナコレクションの中でも特に際立つ一本となっています。

ロレックス “ゼニス” デイトナ リファレンス 16519(1997年頃)

落札価格:360,000米ドル

ロレックス “ゼニス” デイトナ リファレンス 16519は、2024年12月に360,000米ドル(約5500万円)で落札されました。自動巻きデイトナの中でも特に希少なモデルであり、ホワイトゴールド製ケースと珍しいサーモンダイヤルが特徴です。一般的なマザー・オブ・パールダイヤルとは異なり、サーモンダイヤルの温かみのある色調が高い人気を誇ります。オークション市場ではこれまでにわずか4本しか確認されておらず、この仕様はコレクターの間で極めて希少な存在となっています。

1988年に発表されたゼニス デイトナは、ロレックスが初めて自動巻きムーブメントを採用したモデルであり、ゼニスのエル・プリメロ キャリバー4030を大幅に改良して搭載しています。リファレンス16519はホワイトゴールド製ケースを持ち、ソリッドメタル製タキメーターベゼルと耐久性の高いサファイアクリスタルを採用しています。


サーモンダイヤルの希少性と洗練されたデザインにより、自動巻きコスモグラフ デイトナの歴史において最高峰の一本とされています。

ロレックス デイトナ リファレンス 6265(1971年頃)

落札価格:317,500スイスフラン(CFH)

ロレックス デイトナ リファレンス 6265は、2024年5月に317,500スイスフランで落札されました。「ミステリークロス」として知られるこのモデルは、ケースバックにスイスの十字と結び目のついたロープが刻まれた、確認されているわずか4本のうちの1本です。このエンブレムは、スイス・アルパイン研究財団(Swiss Foundation of Alpine Research)に関連しており、1952年のエベレスト遠征で使用された補給袋にも同じマークが見られます。

今回出品された個体は、この財団の設立に深く関わったフェウツ(Feuz)家から提供されたものであり、この希少で歴史的価値の高い時計の背景に新たな光を当てるものとなりました。

このデイトナは14Kゴールド製ケースに収められ、シリアルナンバー2.8ミリオン台に属しています。これまでに確認されている他の個体と同じ系譜を持ちながらも、財団との直接的なつながりがある点で特別な意味を持ちます。この時計は、スイス・アルパイン研究財団の創設メンバーであるエルンスト・フェウツが、兄のヴァルター・フェウツに贈ったものであり、今回のオークションまで一族の手元に保管されていました。

この時計の完璧な来歴と、ロレックスの中でも最も希少で謎に包まれたデザインのひとつとのつながりは、コレクターにとって極めて貴重なものです。「アルパインクロス・デイトナ」の全貌を解明する鍵となる一本として、高い歴史的価値を誇ります。

まとめ


いかがでしょうか?

「【転載】2024年にサザビーズオークションで落札された最も高額なロレックス腕時計5選」でした。

全部デイトナかな?と思いましたが、歴史的なデイデイトが入っていましたね。

エジプトなので表記がアラビア語だったのも昨今のトレンドにフィットしたのかも知れません。

また、現行機にほど近いサーモンピンクのデイトナも高くなってきました。

LOT 367
ROLEX, REF. 16519, salmon dial, white gold An extremely fine and very rare, self-winding, 18k white gold chronograph wristwatch.

2017年11月のアンティコルムオークションでは2000万円弱でしたが今回は5500万円ですよ。

1930年代、ふたりのポルトガル商人がIWCを訪れたことに由来する、

かつて「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」と呼ばれたIWCの歴史は1868年、アメリカ人時計師のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによって始まった。彼はアメリカの先端技術とスイス伝統の職人技を融合させる夢を実現するため、欧州最大級の水量を誇るライン川の水力発電を利用しようとスイスのシャフハウゼンを訪れた。IWCがスイス時計の名門でありながら、独特の質実剛健な雰囲気と、革新への挑戦的な気質を持つ理由は、創業者がアメリカ人だったこと、そしてスイス時計産業の中心から遠く離れたドイツとの国境の町シャフハウゼンで時計製造を続けたからにほかならない。

 長い緩急針やバイメタル補正テンプを備えたジョーンズ・キャリバーで成功したIWCは、世界初のデジタル表示式懐中時計など数多くの傑作を世に送り出す。確かな技術力に華麗な装飾をまとった時計は、多くの王侯貴族に愛された。

 IWCの“近代”が始まったのは1930年代だ。現在に続くパイロット・ウォッチ・シリーズのルーツとなるIWC初の航空用腕時計が、1936年に口火を切った。さらに3年後の1939年、上品な高精度ウォッチのルーツとなるポルトギーゼが生まれた。この大型ウォッチもまた、IWCが誇るもうひとつのフラッグシップへと成長していくのだ。

ポルトギーゼ・オートマティック 40

ホライゾンブルーダイヤルを備えたポルトギーゼ・オートマティック 40。

今から90年ほど前、ふたりのポルトガル商人がシャフハウゼンのIWC本社を訪れ、「マリンクロノメーター(甲板時計)に匹敵する高精度な航海士向け腕時計」の製作を依頼した。IWCは懐中時計用の高精度キャリバー74を、当時の腕時計にしては巨大な41.5mm径ケースに搭載。これが1939年に完成した初代ポルトギーゼ(ポルトガル人の意味)、Ref.325だ。視認性に優れたシンプルなアラビア数字や、スリムなリーフ針とベゼル、大型ケースの組み合わせは当時の懐中時計に倣ったもので、現行モデルにも継承されるアイコニックな意匠が、すでに初代モデルから揃っていたことに驚かされる。


オリジナルのポルトギーゼ Ref.325(1939年)


ポルトギーゼ・ジュビリー(1993年)

IWCスーパーコピー代引き 激安その後、キャリバー98にアップデートしつつRef.325は継続販売されたが、やはり時流的には大きすぎたのだろうか。生産中断を経て、あらためてポルトギーゼが姿を現したのは1993年、IWCの創業125周年を記念した特別限定生産モデルであった。このポルトギーゼ・ジュビリーは、キャリバー98直系のキャリバー9828を鑑賞できるトランスパレントバック仕様に改められたのを除いて、ほぼオリジナルを忠実に再現していた。世界の時計愛好家たちに熱烈に支持され、IWCは以後、ミニッツリピーターやクロノグラフを1995年に発表するなど新生ポルトギーゼをレギュラー化。一方、Ref.325譲りの日付のないスモールセコンド仕様が40mm径でレギュラーに加わったのは、少し遅れて2020年からとなる。

 2024年新作のポルトギーゼ・オートマティック 40は、その初代モデル直系となるスモールセコンド仕様のケースデザインを見直しつつ、表裏ともに硬質で透明度の高いボックス型サファイアクリスタルを採用。文字盤とムーブメントの両面を、よりクリアに鑑賞することが可能になった。

 “ホライゾンブルー”と名付けられた淡いスカイブルーのダイヤルは、昼下がりの太陽から降り注ぐ光と、シャフハウゼンに広がる澄み切った青空を表現したもの。透明なラッカーを15層も塗り重ねて奥行き感を出し、艶やかな光沢を放つまで研磨とポリッシュ仕上げを施すなど、60工程もの複雑なプロセスを経て完成する。その最終段階で、ひとつずつ手作業で設置していくアプライドインデックスと、繊細なリーフ針はロジウムメッキ仕上げだ。明るいホライゾンブルーの光をまとったサンバースト仕上げのフェイスに、スリムになった18KWGケースの輝きとサントーニ社製カーフストラップの色彩が、実に優雅に呼応している。

 搭載ムーブメントは、セラミック製パーツを使ったペラトン式自動巻き機構採用の自社製Cal.82200。約60時間のロングパワーリザーブを備えた実用性の高さもIWCらしい。

ポルトギーゼ・オートマティック 40

ポルトギーゼ・クロノグラフ

デューンダイヤルを備えたポルトギーゼ・クロノグラフ。

創業125周年を祝して限定復刻したポルトギーゼ・ジュビリーの好セールスを受け、1995年に量産化されたのがポルトギーゼ・クロノグラフ・ラトラパンテ、Ref.3712である。ETA7750の自動巻き機構を省いたかわりに、リチャード・ハブリングが開発したスプリットセコンドモジュールに乗せ換えた手巻きムーブメントを搭載しており、センター軸から伸びる2本目の秒針と10時位置のボタン追加によって、ふたつのタイムを同時に計測できた。その複雑機構に加えて特筆すべきは、スポーティにしてエレガントな文字盤デザインだ。スリムなリーフ針やアラビア数字インデックスなどポルトギーゼのエッセンスを継承しながら、サブダイヤルを縦に配した独自のレイアウトと、8振動/秒に合わせたインナーフランジの1/4秒目盛りで、計測時間を正確に表示する。


ポルトギーゼ・クロノグラフ・ラトラパント(Ref.3712)


ポルトギーゼ・クロノグラフ(Ref.3714)

 1998年には、スプリットセコンド機構を外して自動巻きに戻したCal.79240搭載のポルトギーゼ・クロノグラフ Ref.3714が誕生した。ベゼルレスに近い大口径の文字盤と繊細なアラビア数字、スモールセコンドと30分積算計の窪んだインダイヤルなど、シンプルで上品なデザインを完璧に受け継ぎ、その構成要素は現在までの26年間、ほぼ変わることがなかった。2020年に自社ムーブメントCal.69355にアップデートされたのを機に、従来のメタルバックがトランスパレントバックとなって魅力を高めたが、やはり文字盤デザインには手を付けていない。時代を超越し、長期にわたって人々から愛され続ける“ロングセラー”とは、まさにこのような時計のことを指すのだ。

 2024年に誕生したポルトギーゼ・クロノグラフ(デューン)も、まったくその延長線上にある。新作4モデルのうち唯一、従来と同一形状のケースが採用されており、41mm径×13.1mm厚のサイズにコラムホイールと垂直クラッチを備えた46時間パワーリザーブの自社製Cal.69355を搭載。1995年のデビュー以来、伝統と品格を兼ね備えたクラシカルな王道デザインのポルトギーゼに新しい文字盤カラーが新鮮な印象を与えている。

 テーマカラーの“デューン”は、シャフハウゼンに沈みゆく太陽の黄金の光に包まれた夕暮れ時がインスピレーションの源だ。ほかのバリエーションと同じく真鍮ベースにサンバースト加工を施し、カラー塗布の後に15層の透明なラッカーを重ねて磨き上げ、ハイグロス仕上げとしている。水運交易で栄えた中世の建築物が残る風光明媚なシャフハウゼンを包む黄昏の色彩は、ユーザー個々の郷愁を誘うノスタルジックな美しさに満ちている。

ポルトギーゼ・クロノグラフ

ポルトギーゼ・オートマティック 42

オブシディアンダイヤルを備えたポルトギーゼ・オートマティック 42。

軍用ならまだしも、1930年代の市販用としては大きすぎた41.5mm径の初代ポルトギーゼだったが、ミレニアムイヤーとなり、ようやく時代が追いついてきたようだ。2000年に2000本が限定発売されたポルトギーゼ・オートマティック 2000は、42.3mmの堂々たるケースを採用し、一見クロノグラフにも見える文字盤のサブダイヤルは、9時位置がスモールセコンド、3時位置はパワーリザーブ表示だ。アプライドのアラビア数字や細身のリーフ針など、オリジナルモデルのクラシックなデザインを踏襲する一方、IWC技術陣はそこに21世紀の始まりを記念するにふさわしい最高の機能を盛り込んだ。すなわち、5年もの開発期間を経て完成した自社キャリバー5000である。偉大な懐中時計の伝統を受け継ぐ当時世界最大級の自動巻きムーブメントは、直径38.2mmの堂々たるサイズに驚異の7日間パワーリザーブを有し、しかも双方向巻き上げ式のペラトン爪レバー式自動巻き機構というIWCの伝統技術も復活させた。


ポルトギーゼ・オートマティック 2000

 2004年に通常生産モデルとして再デビューを飾ったポルトギーゼ・オートマティックは、6時位置にデイト表示を備えてキャリバー50010となり、翌年には緩急針のないフリースプラングテンプが採用され、さらに振動数が毎時1万8000振動から毎時2万1600振動に引き上げられたキャリバー51010へと、飽くなきアップデートを続けた。

 ご存じのように機械式時計のパワーリザーブとは、ゼンマイが完全に巻き上げられた状態から時計が停止するまでの作動時間のこと。IWCの50000系キャリバーは、長さ875mmの主ゼンマイにより、実質8日半作動するエネルギーを秘めながら、トルク低下による精度悪化を防ぐため、1日半の余裕を持たせて7日間が経過すると自動的に停止する仕組みだった。これもIWCが質実剛健といわれる理由である。

 2015年、50000/51000系キャリバーは過去最大級の進化を遂げ、新世代の52000系キャリバーが誕生する。大型香箱をふたつに分割することでスペースの余裕を生み出し、そのぶん輪列のレイアウトを最適化して中間車を減らした。こうしてトルクロスを抑えて高効率化した結果、キャリバー52010は毎時2万8800振動にハイビート化しつつ7日間パワーリザーブを堅持。さらに、ペラトン自動巻き機構の巻き上げ爪と自動巻きホイール、ローター軸受けをセラミック製とし、摩擦をほぼ排除して耐久性も向上させた。

 2024年新作のポルトギーゼ・オートマティック 42は、信頼性の高い52000系キャリバーを、精巧なサーキュラーグレイン仕上げとコート・ド・ジュネーブ装飾を施して継続採用している。一方、18Kレッドゴールドの42.4mmケースは、ベゼルを低くして裏の厚みを抑え、全体をスリムに見えるよう設計が変更された。そして漆黒の夜空と、金色に輝く街の夜景を表現したデザインコード“オブシディアン”を投入。黒曜石の文字盤にサンバースト仕上げを施し、ラッカーを塗り重ねたあとで丁寧にポリッシュ仕上げを繰り返し、透き通るように艶のあるブラックの質感を生み出した。新しいボックス型のサファイアクリスタルを通して、ゴールドのアプライドインデックスとゴールドメッキの針が、ブラック文字盤に浮いているようにも見えて神秘的だ。

ポルトギーゼ・オートマティック 42

ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44

シルバームーンダイヤルを備えたポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44。

1年の長さは、厳密には365日5時間48分46秒。現在、我々が使っているグレゴリオ暦では、これより約4分の1日短く、4年ごとに2月29日を設けて差を調整している。そのため西暦の数字が4で割り切れる年はすべて閏年だ。しかし、これではグレゴリオ暦のほうが実際よりわずかに長くなるため、西暦の末尾が“00”となる年は400で割り切れる年のみを閏年と定めた。2100年、2200年、2300年は2月28日までしかないが、2000年や2400年は閏年になって2月29日が存在するわけだ。

 その難解なグレゴリオ暦を制するため、IWCの主任時計師クルト・クラウスは1985年に世界初の永久カレンダー・クロノグラフであるダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダーを開発した。グレゴリオ暦の例外となる2100年まで修正や調整が必要ないのはもちろん、一般的な日付ディスクを動力源に、すべてのカレンダーを動かすという斬新なアイデアで部品数を大幅に減らし、しかもリューズを回すだけですべてのカレンダーを簡単に進めることができた。122年で1日しかずれない高精度なムーンフェイズや、アイコニックな2499年まで表示できる4桁の西暦表示を含めて、時計愛好家たちの心をわしづかみにした傑作だ。


ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー(Ref. 5021)

 この画期的かつ実用的な永久カレンダーモジュールを、ダ・ヴィンチはETA7750に載せていたが、7日間駆動の旗艦ムーブメントである前述の自社キャリバー5000に統合したのが、2003年初出のポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー Ref.5021である。特殊な減速輪列の採用により577.7年に1日のずれしか生じない高精度なムーンフェイズは、南北半球の月の満ち欠けを同時表示する、IWCらしい独創的な仕様となった。

 2024年新作のポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44は、ベースムーブメントに新世代52000系を採用した、さらなるアップデート版Cal.52616を搭載している。クルト・クラウス式永久カレンダーをはじめ、ダブルムーンフェイズ、4桁の西暦表示、セラミックを使ったペラトン自動巻き機構付きのツインバレル7日間パワーリザーブなど、44.4mmケースに望みうるすべての機能を収めた、まさにIWCのオート・オルロジュリーを象徴する存在と言える。

 従来のレッドゴールドより硬度を高め、耐摩耗性を向上させた18K Armor Gold®採用の新型ケースは、スリム化したケースリングと表裏のボックス型サファイアクリスタル採用によって、横から見るとよりエレガントな印象だ。月面を思わせる白銀の輝きを表現した“シルバームーン”の文字盤は、他と同じく複雑なプロセスで精巧に作られており、真鍮とラッカー層から削り出した4つのサブダイヤルと相まって、極めて重層的に作り込まれている。この格調高いシルバーメッキの文字盤も、ソリッドゴールドのローターとブラックセラミックの歯車が際立つトランスパレントバックも、まるで永遠の宇宙とつながっているかのように神々しい。

ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー 44

 1993年に復活したポルトギーゼは、いまやIWCのアイコンといっていい存在となった。大型ケースの力強い存在感と、気品漂うエレガントな意匠、技術の粋を投入した高度な機能性は、各ラインナップのオリジンから脈々と継承されてきた歴史的な正統性も持ち合わせている。そんな安定感のあるロングセラーだからこそ、創業の地シャフハウゼンへのリスペクトを込めた2024年新ポルトギーゼの4つの色彩は、IWCファンならずとも嬉しいサプライズとなったはずだ。しかも“時の移ろい”を愛する日本人の心情にも深く共鳴する。デザイン的に完成の域に達しているコレクションでありながら、さらなる進化の余地があることを証明したとも言える。

 そして機能的な進化の可能性については、同時に発表された新作ポルトギーゼ・エターナル・カレンダーが確かな裏付けとなる。前述したグレゴリオ暦の例外、すなわち、400年に3回スキップする閏年には手動による調整が必要だった従来の永久カレンダーに対して、この超複雑時計は4世紀で1回転する400年歯車によって、その例外さえも自動調整することが可能な、IWC初のセキュラー・パーペチュアル・カレンダーとなった。また、南北半球の月齢を同時に表示するダブルムーン™は、4500万年にわずか1日分の誤差という桁外れの超高精度を実現している。

 こうしてポルトギーゼ・コレクションは機能的にもデザイン的にも限界を超えて進化を続け、未来永劫にわたって我々の心を揺さぶり続けるのだ。

パテック フィリップコーナーがブティックさながらの設えでリニューアルオープン。

杜の都、仙台の美しい新緑が広がる定禅寺通に位置するHF-AGE仙台店のパテック フィリップ・コーナーが、6月8日(土)にリニューアルオープンを迎えました。HF-AGEは1989年に創業し、今年で35周年。実はHF-AGEでパテック フィリップの取り扱いが始まったのは1997年からで、当時は高崎の店舗の奥に構えられた小さなショーケースからのスタートだったそう。現在もパテック フィリップの正規販売店は、東北6県でHF-AGEが唯一です。


約700mの定禅寺通には4列166本の美しいケヤキ並木が並び、その美しい様子はHF-AGEの店舗の窓ガラスに映る。

今回のリニューアルでは、仙台店に隣接するスペースにフロアが拡張され、パテック フィリップ専用の新たなコーナーが設けられました。コーナーではありますが、路面にもパテック フィリップのブランドロゴが掲示されており、まるでブティックのような印象です。パテック フィリップの最新コンセプトが導入されたコーナーの延べ床面積はこれまでの3倍となる約100㎡に増加し、ゆったりとした応接スペースも設けられています。


VIPルーム

また、口コミ第1位のパテックフィリップスーパーコピー代引き専門店エッセンシャル・メンテナンスルームも設置されているため、ストラップ交換やブレスレット調整、バッテリーサービスなどのメンテナンスもその場で受けることが可能です。これらのサービスは、スイスでパテック フィリップの認定を受けた専門スタッフによって提供されるとのこと。


プラン・レ・ワットの新工場完成を記念したスティール製のカラトラバ
6007A−001。


2024年新作のワールドタイム 5330G。

店内には今回のオープニングに合わせて、2024年新作モデルをはじめ、パテック フィリップの創業175周年を記念したモデルを含む約40本の貴重な時計が展示されていました。展示品のなかには、同店で購入されたお客様からお借りしているものも一部含まれており、普段めったにお目にかかることのないものもありました。

 HF-AGE仙台店の新しいパテック フィリップ・コーナーは、仙台のみならず東北6県のパテック フィリップのファンや時計愛好家たちにとって重要な拠点となることは間違いないありません。


パテック フィリップ創業175周年を記念したワールドタイム5575G-001。


同じく175年にわたるウォッチメイキングを記念した限定のクログラフ 5975J-001。


パテック フィリップ ウォッチアート・グランド・エキシビション / 東京2023で発表された限定のワールドタイム 5330G-010。


こちらも東京開催のグランド・エキシビションで登場した希少なハンドクラフトからカラトラバ 5089G−125《蜜柑と花を配した鍔》。


ハンドギヨシェとクロワゾネエナメルのダイヤルが特徴的な10本限定のカラトラバ 5077/100R-057《花柄の着物》。

HF-AGE仙台店

住所: 宮城県仙台市青葉区国分町2丁目14−18定禅寺パークビル1F
お問い合わせ: 022-711-7271
営業時間:11:00〜19:30(水曜定休)

エルメスのコレクションに36mm径の機械式スポーツウォッチが加わった。

エルメスは主に女性をターゲットとする機械式ムーブメントを搭載した36mm径のスポーツウォッチの新ラインを発表した。カットは“メンズ”のH08よりも小さく、丸みを帯び、ソフトな印象だ。私の第一印象は、シンプルでクリーン、そして分かりやすい(そして商業的に成功しそうな)時計であり、このカテゴリーの成長に向けて全速力で前進し続けるというブランドの意思を証明するものである。

エルメスの時計は、1970年代にジャン=ルイ・デュマ(Jean-Louis Dumas)がエルメスを改革して以来、ファッション愛好家やブルジョア消費者のあいだでは定番の存在となっている。アルソーやケープコッドのようなシグネチャーモデルの人気は大衆市場においてピークと下降を繰り返したが、純血主義的な愛好家グループ外に存在する古くからの時計愛好家や、ファッションにこだわる人たち(マルタン・マルジェラによるダブルツアーのアイデアを参照)のあいだでは不動の人気を誇っている。5000ドル前後のエントリーレベルでの成功は、これまでは馬術にインスパイアされた見栄えのするデザインと、文字盤のエルメスブランドのパワーによってもたらされるものであった。

Hermes The Cut with interchangeable straps
自社製機械式ムーブメントを搭載し、エナメルや象嵌細工などの複雑な装飾を施したハイエンドモデルの増加によってエルメスの時計部門は近年成長を続けているが、これはメゾンが新たな1歩を踏み出したことを意味する。この時計分野における勢いを支えているのはH08の成功だ。H08は現代のエルメス顧客のニーズに応えるために考案された、インダストリアルな外観を持つ21世紀のスポーツウォッチである。エルメスの年次活動報告書によると、2023年の売上高に占める時計の割合は、2020年の3%に対して5%と上昇している。これは切り分けられたパイの小さなひと切れのように見えるかもしれないが、そのパイは巨大でしかも着実に成長している。2023年の連結売上高は134億ユーロに達し、2020年の64億ユーロから大幅に拡大している(成長率100%以上)。エルメス・オルロジェの売上高にはAppleWatchのブレスレットは含まれていない。高級レザー製のハンドバッグを主な商品とするエルメスにとって、時計が事業全体と同じペースで推移しているだけでなく、右肩上がりで伸びていることは大きな勝利である。

すべてのエルメスバッグスーパーコピー 代引きが同じように作られてきたわけではない。多くの人がクォーツムーブメントの副産物だと主張するようなものからレザーグッズカテゴリの主力となるような製品に至るまで、そのリリースは長い道のりを歩んできた。そして今日ではエルメスは機械式時計の分野で正当な地位を確立している。同社は2006年にはパルミジャーニ・フルリエのヴォーシェ・マニュファクチュール(ムーブメントを製造)の株式を取得し、2012年にはラ・ショー・ド・フォンのナテベールSA(文字盤を製造)、2013年にはル・ノワルモンのジョセフ・エラールSA(ケースを製造)を買収している。2017年にはケースと文字盤の事業部門はル・ノワルモンに集められ、“Les Ateliers d'Hermès Horloger”と命名された。今年2月に発表されたモルガン・スタンレーの第7回スイス時計年次報告書では、オートオルロジュリー(平均販売価格30万ユーロ前後の時計)に力を入れ、毎年100本前後を販売することでエルメスの時計製品の位置づけを再構築し、ブランドの時計としての魅力を高めている(ハロー効果として知られる戦略)と報告しされている。

エルメスは時計市場のダイナミックな嗜好の変化を受け入れてきた。ビジネス・オブ・ファッションによると、エルメス・オルロジェのローラン・ドルデ(Laurent Dordet)CEOは、同社の売上の80%を女性が占めていると述べている(ただし、これが本数で測られているのか、売上額で測られているのかは不明)。自社製ムーブメントであるCal.H1912を搭載した“女性のため”の腕時計であるカットは、まさにメンズとレディースの中間に位置する製品である。比較的ニュートラルなデザインにとどめて直径36mmという中性的なサイズを打ち出すことで、メゾンはこの時計を分け隔てなく手に取れるように配慮している。女性向けの商品でありながら、誰が何を着用すべきかを押し付けるのではなく、消費者に判断を委ねているのだ。

カットはエレガンスのなかにもスポーティさがある。このモデルはエルメス流のスポーツウォッチでありながら、そのデザインはエルメスそのものであり、現在市場に出回っているスポーツウォッチの派生モデルとは一線を画している。より無骨でインダストリアルなH08よりも主張しすぎないシルエットで、スリムで身につけやすい。現在この時計には36mm径のなかでバリエーションを用意しており、交換可能なラバーストラップにはメゾンのレザーコレクションをイメージしたカラーも見られる。もっとも手に取りやすいモデルが93万8300円(税込)で、ステンレススティールとローズゴールドのコンビにダイヤモンドをあしらったモデルが226万6000円(税込)となっている。

H08の成功を踏まえれば、より幅広いスポーツウォッチファンの需要に応えるためになぜH08を縮小しなかったのだろうか、という疑問も湧くかもしれない。SS製スポーツウォッチが飽和状態にあるのは事実だろう。“ジェラルド・ジェンタがてがけた”以外のブランドにとって、新しい“女性向け”スポーツウォッチ(この市場での成功は非常に難しいことで知られている)の展開は困難なものであることは間違いない。画一的であることが正解だとは必ずしも限らないのだ。

「大きなモデルを縮小して小さなサイズにすることが、必ずしも正しいアプローチとなるわけではありません」と、エルメスウォッチのクリエイティブ・ディレクターであるフィリップ・デロタル(Philippe Delhotal)氏は言う。「仮にH08を小さいサイズで作ったとしても、プロポーションが適切なものになったかはわかりません。だからまったく新しいデザインにしたのです」

カットをラインナップに加えることは、双方向へのアプローチによって成功の可能性が高まることを意味する。H08が現在、女性の一部で受け入れられているようにカットは間違いなく多くの男性顧客に支持されるだろう。

2023年発表のエルメス H08 クロノグラフ。モノプッシャータイプのクロノグラフを搭載。

デザインはエルメス・オルロジェ(特に中価格帯の製品群)において非常に重要であり、かつうまく機能する方程式に則っている。それによって競合する中堅どころの機械式スポーツウォッチとは一線を画しているのだ。時計はスイスで製造されているかもしれないが、エルメスはフランスの規範を持つフランスのメゾンである。

「メゾンの価値観、グラフィックチャート、そしてメチエ(専門技術)を横断する多くのクリエーションにどっぷりと浸かってきました」と、このメゾンで16年間勤務しているデロタル氏は語る。「時計であれ、あるいはまったく別のものであれ、何かをデザインする前には必ずエルメス的な感覚、フランス的な味付け、ひいてはパリ的なニュアンスが入り込んでくるものなのです」

Erin O’Keefe’s colourful set at Watches and Wonders 2024
Watches&Wonders 2024のエルメスブースに見られた、リン・オキーフ(Erin O’Keefe)の造形物。

カットのケース形状とそのなかに見られる図形(クッションケースのなかにサークルがある)は、エルズワース・ケリー(Ellsworth Kelly)氏と彼の幾何学的な抽象画、あるいはソフィー・タウバー・アルプ(Sophie Taeuber-Arp)氏の完璧な円形と長方形からなるフォルムを思い起こさせる。実はカットのアイデアは、2015年にエルメスがポンピドゥー・センター・メスで開催した 『Formes Simples』という展覧会を元にしているという。

「10年前、私たちはエルメスのクリエイションとアウトプットを振り返りました」とドルデCEOは説明する。「最終的に私たちは常に時代を超越したシンプルな形、つまりギリシャ彫刻からブランクーシ(Constantin Brâncuşi)やジャン・アルプ(Jean Arp)のような近代芸術家、さらにはアニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)が生み出した先史時代から存在する人工的なシンプルな形に焦点を当てるという結論に達しました。シンプルに見えて、決してシンプルではないもの。そのアイデンティティはディテールから引き出されます」

そしてこの場合のディテールとは、蹴り出された時計のエッジにある。そう、 カットだ。

時計のエッジは丸みを帯び、左右のケースの側面にはまるで丸石に切り込んだかのような(あるいはなめらかに浸食したかのような?)カットが施されている。またリューズは1時30分の位置にあり、両側のカットラインを邪魔しないようになっている。コンセプチュアルであり、アイデンティティを表現する形状というやや高尚なアイデアに加えて、エルメスの小さなシグネチャーもあちこちに散りばめられている。Hのエングレービングにラッカー仕上げが施されたリューズ、グレーとオレンジのアクセントが効いたミニッツトラックと、SS製モデルにおいてその上を流れるエルメスオレンジの小さなドットが光る秒針、そしてH08とは異なるデザイン性の高いタイポグラフィなど、カットは独自のデザイン言語によって生み出されている。

時計の文字盤にグラフィカルなタイポグラフィを用いるのはエルメスならではの感覚だ。

「時計製造の世界では、タイポグラフィを優先することはあまりありません」と、デロタル氏。「タイポグラフィはそれ自体がメチエであり、文字盤のデザインに取り入れるにはリスクが伴います。伝統的なインデックスを採用すれば、そのようなリスクはありません。しかし完全なシンメトリーではなく、少し風変わりな12の数字をデザインする場合、自分の仕事を増やすことになります。それはそう簡単なことではありません」

しかしそれこそがエルメスの素晴らしさであり、彼らは時計製造において、またそれ以外においても伝統とモダニティのバランスを取る方法を心得ているのだ。

エルメスのビジネスが好調であることは明らかであり、その時計部門はCovid以降に見られた急成長の一翼を担っている。H08は従来の中価格帯のエルメスウォッチの概念を覆しただけでなく、ブランドのファン層を“シリアス”な時計愛好家と位置づけられる層にまで拡大した。現在、カットはH08年の成功とエルメスのオート・オルロジュリーに対する評価の高まりという追い風に乗っている。しかし中世のスイスをルーツとしない新しいSS製スポーツウォッチを、私たちは喜んで受け入れることができるだろうか? 文字盤からエルメスを外し、JLCを加えれば、おそらくコメント欄は万人からの賞賛で埋め尽くされるのではないだろうか?

マルタン・マルジェラの90年代風の脱構築的テイストに乗ったケープコッドが発売されたときのように、このスポーツウォッチは今の時代にマッチしており、女性(そしてもちろん男性も)にとって手に取りやすく理解しやすいものとなっている。今日、私たちはアスレジャーの時代に生きている。アスレジャーとは、快適であることを大前提に素材にこだわったハイテク製品の総称だ。アスレジャーはもはやそれ自体がファッションステートメントではなく、アパレル業界の隅々にまで浸透している。

同じことがSS製スポーツウォッチにも言える。もはや当たり前の存在になってきているのだ。最近の高級ファッション界隈においては、ロゴや モノグラムよりも糸番手やカシミア混率が重要視されるようになり、アスレジャータイプのアイテムに熱狂する消費者が増えている。現代において成功を示す本当の指標はあまりに普遍的すぎて気に留められなくなるような商品となることなのかもしれない。ロロ・ピアーナのセーターとか、ザ・ロウのハンドバッグとか、あるいはルルレモンの黒いレギンスとか。(ケリーやバーキンのバッグは別として)エルメスは控えめながらもしっかりとブランドをアピールする巧みな舵取りを行っている。メゾンはブランディングを最小限にとどめ、セレブを起用したプロモーションもない。エルメスは自らの価値を熟知しているのだ。

カットはエルメス流のスポーツウォッチで、エレガントかつデザイン性に優れ随所にオレンジのニュアンスが散りばめられている。時計の本質そのものはシンプルだが、シンプルであることを正しく表現するのは至難の業だ。商業的にわかりやすく消費するために作られた時計であることは明確で、このことについて問われてもブランドは少しも動じなかった。エルメス・オルロジェは、(香水と同様に)卸売りも行っている唯一の高級宝飾ブランドであることを忘れてはならない。

今のところ、エルメスのビジネスは揺るぎない。おそらくどんな時計を発表しても収益が伸びるほど事業は好調なのだろう。エルメスが真の時計メーカーであるかどうかはともかく、カットは今日の消費者の要求にきちんと応えたものであり、このモデルはエルメスを時計も作るラグジュアリーメゾンではなくウォッチブランドとして位置づける一助となるはずだ。

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