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ジェイコブ「オペラ ゴッドファーザー 50周年記念モデル」

ジェイコブスーパーコピー時計 代引きが、3軸フライングトゥールビヨンとミュージックボックスを組み合わせた「オペラ ゴッドファーザー」50周年記念モデルを発表しました。半世紀前に公開され、3度のアカデミー賞と5度のゴールデングローブ賞を受賞したこの映画の50周年を記念し作られました。

フランシス・フォード・コッポラ監督のカルト的名作を映画的、グラフィック的、音楽的に再現した50本限定モデルで、これまでのシリーズを凌駕するデザインとなっています。


リール

この50本限定シリーズは、49mmのホワイトゴールド製ケースに収められ、その側面には映画の13の象徴的なシーンが描かれています。各シーンは、高輝度・高精度のフェムトレーザー技術によってケースにエッチングされ、比類ないリアルさと鮮明さを実現しています。

このエッチング加工は、かつてないほどの質感を生み出し、見た瞬間に、『ゴッドファーザー』のシーンを実際に見ているかのように感じることができるのです。中でも、6時位置のラグに刻まれたドン・ヴィトー・コルレオーネの姿は、時計を身に着けたときに特によく見えるものです。「これほどまでにリアルに再現された時計は、まさに圧巻で、強い感動を呼び起こします」とCEOのベンジャミン・アラボ氏は言います。

Jacob&Co.(ジェイコブ) 2022新作 ジェイコブ「オペラ ゴッドファーザー 50周年記念モデル」
ミームとシンボル

ムーブメントに絡み合う一連のシンボルは、高いレベルで映画のストーリーを想起させるものです。キャリバーJCFM04の中央には、ゴッドファーザーの象徴である赤いバラが、信じられないほどのリアルさとクオリティで表現され、2つのバレルの間に収まっています。この2つのバレルは、ゴッドファーザーのメインテーマを奏でるオルゴール機構を駆動するもので、このコレクションの根幹をなす機能の一つです。

ローズゴールド製のオルゴールバレルには、映画「ゴッドファーザー」に登場する13の名言がエングレービングされています。また、メロディを奏でるブレードを覆うパーツも、この限定モデルのために特別にデザインされました。

ピアノのパーツにはドン・コルレオーネが、もうひとつのパーツには映画のオリジナルポスターに登場する人形遣いの糸がデザインされています。

Jacob&Co.(ジェイコブ) 2022新作 ジェイコブ「オペラ ゴッドファーザー 50周年記念モデル」
当初は

「2021年6月、映画『ゴッドファーザー』の権利を持つパラマウント・ピクチャーズと電話をしていて、映画の50周年という機会にどのように立ち上がるかを話し合いました」と、ジェイコブCEOのベンジャミン・アラボ氏は語ります。「『オペラ ゴッドファーザー』は、すでに私たちの期待をはるかに超える成功を収めていました。2022年10月末までに、すでに140個以上売れています」

「オペラ ゴッドファーザー」は、シンボリックなタイムピースであると同時に、ハイコンプリケーションのタイムピースでもあります。腕時計であるにも関わらず、3軸のトゥールビヨンに、2つのオルゴールを組み込んでいます。このオルゴールは、ニーノ・ロータが作曲した映画『ゴッドファーザー』のメインテーマを演奏します。音楽が流れると、ムーブメント全体が踊るように回転し、オフセンターの文字盤は直立を保つように反対方向に回転します。


リールの選択

オペラ ゴッドファーザー 50周年記念モデルのケースバンドには、およそ30時間もの長い時間をかけて、映画の13のシーンが、かつてないほどリアルに、鮮やかにエッチング加工で再現されています。コルレオーネの屋敷の扉。ソニー・コルレオーネが撃たれた車。結婚式を終えて歩くマイケルと最初の妻アポロニア。弾痕の残るモー・グリーンの眼鏡。これらの13枚のコマが、文字通り映画的に、映画と同じ順番で並べられています。まるでセルロイドのリールから切り取ったような、ノッチのある映像です。これらの画像はすべて、オリジナルのフィルムからジェイコブのサプライヤーであるDMサーフェスに提供されたものです。ケースバンドのエングレービングを担当したDMサーフェスの創設者兼CEOのアンドレア・デ・ルカ氏は、「これらの画像を受け取ったとき、その品質は我々のプロセスに必要とするレベルにありませんでした。その為オリジナルのイメージに忠実でありながら、完全に作り直さなければならなかったのです」と振り返ります。

秘伝のレシピ

その精度、被写体の選択、いずれも前代未聞の描画のレベルです。それでいて、ケースの手触りはなめらかなのです。「それは当初からの条件でした」とデ・ルカ氏は付け加えます。「エングレービングされた部分は、布を傷めないよう、なめらかでなければなりません。そこで、レーザー研磨のような平滑化の工程を何段階か加えました」。これは、DMサーフェスのレーザーエッチングの技術的な進歩を示すものです。レーザービームは、角度や出力、ブラストの長さを変えることで、ケースからホワイトゴールドを取り除くだけでなく、その化学組成も変化させることができるのです。

選択的な酸化処理により、256階調の多彩なシェーディング効果を生み出し、フォトリアリスティックな彫刻を実現しました。「プロジェクトを始めた当初は、平らな面を使っていました。その後、3次元のオブジェクトに移行しました」とデ・ルカ氏は言います。「特に画像が重なり合う部分は、ぼやけないように何ヶ月もかけて、適切なレベルに仕上げました」

Jacob&Co.(ジェイコブ) 2022新作 ジェイコブ「オペラ ゴッドファーザー 50周年記念モデル」
周囲への広がり

純粋な時計製造の観点から見ると、「オペラ ゴッドファーザー 50周年記念モデル」はこれまでのシリーズと似ています。このモデルが時計学的に優れているのは、一握りの最高の時計メーカーだけが提供できる高度な時計製造技術である3軸トゥールビヨンを組み込んでいる点です。しかも、アッパーブリッジを持たないため、これまで一握りしか作られなかったフライング3軸トゥールビヨンを実現しています。

キャリバーJCMF04は、合計で634個の部品から構成されています。これは複雑化することが目的ではなく、単なる手段に過ぎませんが、全体的に洗練されていることの表れでもあります。

「このムーブメントは、見た目よりもはるかに複雑です」とアラン・シーサーは説明します。「ジェイコブが私たちに相談したとき、彼は音楽的なムーブメントを望んでいました。そして、回転するムーブメントを作るというアイデアが浮かびました。コーム同士の調整、20度ほど傾いたバレルの完璧な調整、そしてムーブメント全体の回転の管理...」。その結果、部品の機構は2段の台の上に作られています。

しかし、このムーブメントは音楽的なものであるため、この回転がまた一連の難題を生み出しました。「メロディをケースの外で鳴らすためには、ムーブメントの上部と下部をつなげなければなりません。中心軸と、音を伝える特殊なネジをいくつか使って、それを実現しました」とアラン・シーサーは言う。「そして、衝撃から保護するために、すべてを固定しなければなりませんでした。最終的に正常に動くムーブメントに到達するために、少なくとも30回のプロトタイプの製造を繰り返さなければなりませんでした」。

Jacob&Co.(ジェイコブ) 2022新作 ジェイコブ「オペラ ゴッドファーザー 50周年記念モデル」
アウト・オブ・ボックス

オペラ ゴッドファーザー50周年記念モデルは、ジェイコブのコレクションの中でも特別な位置を占めています。そのユニークで戦略的、革新的、感情的、グラフィック的な位置づけは、この時計の収められているパッケージによってさらに強化されています。

50本限定生産のこのモデルは、スーパーコピー 代引き赤いベルベットが張られた特別なウッドケースに収められています。マーロン・ブランドと『ゴッドファーザー』のメインロゴを高精細にプリントしたクリスタルデカンタも同封されます。また、ゴッドファーザーの世界を語る上で欠かせないジェイコブ製「ゴッドファーザー・ペン」の新バージョンも入っています。ブラックのセルロイド製万年筆のキャップ上部には、赤と緑のエナメルで表現されたバラがたっぷりとあしらわれています。

大切な瞬間を刻み続ける。カール F. ブヘラ「マネロ セントラルカウンター」

カール F. ブヘラから「マネロ セントラルカウンター」が登場しました。マネロ セントラルカウンターは旅行やアウトドア、現代の都会での冒険などを好み、アクティブなライフスタイルを送る人々のためにデザインされた新しいスポーティークロノグラフです。グリーンのカラートーンに包まれた時計は、通常のクロノグラフ秒針に新たにセンター軸の分積算計が追加され、スーパーコピー時計経過時間を簡単に把握することができます。

カール F. ブヘラが、クロノグラフ製造の伝統と実績をバックボーンに、スポーティーな新作を生み出しました。魅力的な色をまとったマネロ セントラルカウンターは、アクティブなアウトドアライフのための時計です。スポーツシーンでも忙しい日々の生活でも、1分1秒の大切さを強調するクロノグラフ文字盤の目盛が目を引き、この時計を際立たせています。

CARL F. BUCHERER(カール F. ブヘラ) 2022新作 大切な瞬間を刻み続ける。カール F. ブヘラ「マネロ セントラルカウンター」
ライフスタイルに合わせたクリエイティブなクロノグラフ

カール F. ブヘラのウヴェ・リーブミンガーCMOは、「マネロ セントラルカウンターは、今年発表のマネロ フライバック 40mm やヘリテージ バイコンパックス アニュアルコレクション、パトラビトラベルテックなどの、ライフスタイル別に揃った私たちのクロノグラフコレクションに新たに加わった独創的なモデルです。旅行、アウトドア、現代の都会での冒険を好む人達、そして革新的な高性能ウォッチの良さを知るすべての人達に気に入ってもらえるでしょう」と語っています。

グリーンのハイブリッド ラバーストラップを持つマネロ セントラルカウンターの文字盤は、目を引くブラックのサンレイ仕上げで、斬新な分積算の目盛が付いています。カール F. ブヘラとスイスサッカー協会、スイス代表チームとのパートナーシップがこのデザインのインスピレーションとなり、試合の進行状況を追跡できる目盛がユニークです。

CARL F. BUCHERER(カール F. ブヘラ) 2022新作 大切な瞬間を刻み続ける。カール F. ブヘラ「マネロ セントラルカウンター」
アクティブなアウトドアライフのためのデザイン

カール F. ブヘラ マネロ セントラルカウンターの特徴は、42.5mmのステンレススティール製ケースとDLCコーティングが施されたブラックベゼルです。分積算の目盛はサッカーの競技時間ごとに分けられており、グリーンのディテールが同じグリーンのハイブリッドラバーストラップと調和しています。そして、豊富なグリーンの色使いは、時計愛好家たちにカール F. ブヘラのスタイリッシュなクロノグラフをブランドのホームとも言える大自然の中で満喫してみないかと誘うようです。マネロ セントラルカウンターは、現代的なデザインとスイスの卓越した時計製造技術を愛するアクティブな世代にぴったりのスタイリッシュな時計です。


高性能クロノグラフ

カール F. ブヘラ マネロ セントラルカウンターは、自動巻き CFB 1967 クロノグラフキャリバーを搭載、通常の秒針に加えてとても便利な分積算針が付いています。ブラックの細長い角形インデックス12個にはスーパールミノヴァ®が塗布されており、どんな照明条件でも文字盤が見やすくなっています。マネロ セントラルカウンターのストラップは、サテン調の仕上げが施されたブラック&オリーブグリーンのハイブリッドラバーストラップ。188本限定生産の時計です。

Manero Central Counter
マネロ セントラルカウンター
Ref:00.10923.08.33.99
ケース径:42.50mm
ケース厚:14.43mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:30m(3気圧)
ストラップ:サテン仕上げを施したブラック&オリーブグリーンのハイブリッドラバーストラップ、ステンレススティール製穴留式フォールディングクラスプ
ムーブメント:自動巻き、Cal.CFB 1967、40~44時間パワーリザーブ、47石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、クロノグラフ(秒計測、分積算計)、タキメータ―、DLCコーティングベゼル、ブラックサンレイ仕上げ文字盤、グリーン&ホワイトの目盛(エクストラタイムとアディショナルタイムの表示)、ブラックの角形インデックス12個(スーパールミノヴァ®コーティング)、サファイアクリスタルバック
限定:世界限定188本
価格:1,232,000円(税込)

ロレックス、40mmサイズの新型エクスプローラーで名作を再定義

36mm、39mm、36mm……、ときて、今回40mmまでサイズアップした。

ロレックスコピー 代引きが40mm径のエクスプローラーを発売するというニュースが流れたとき、この時計を愛する我々は一瞬にして恐怖に襲われた。これは、36mmサイズがまた消えてしまうということなのだろうか、と?

幸運にも、その答えは“ノー”だ。史上初のことだが、ロレックス エクスプローラーのコレクションには今後、36mmと40mmという2種類のサイズがラインナップされることになる。

とはいえ、ロレックスがエクスプローラーを大型化するのは今回が初めてではない。2010年にロレックスはRef.114270の製造を中止して39mm径のRef.214270を発表し、その後2016年にアップデートを施した(サイズは39mmのまま、わずかにダイヤルに手を加えた)。そして2021年、ロレックスはその時計をRef.124270と置き換えることで36mm径を復活させたのだ。

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廃盤と発表の繰り返しで、エクスプローラーには常時、一度に1モデルしかラインナップされてこなかった。今回のリリースで、それが変わるのだ。

我々は36mmモデルが、ファンにはたまらない名作であることを知っている。40mmのエクスプローラーの初期画像を月曜日にネットで見たとき、私には何がどう変わったのかを明確に理解できなかった。エクスプローラー然としたデザインはとても気に入ったが、正直なところいつものエクスプローラーにしか思えなかったのだ。実機を手に取って見ていたとき、私の隣にいたスタイルエディターのマライカ・クロフォードが36mmのRef.114270をつけてきていたので、幸運にも比較することができた。

40mmが必ずしもラインナップに必要だとは言い切れないが、選択肢があるのはいいことだ。このリリースの背景に、それ以上の理由があるとは私には思えない。大きな時計を好むコレクターも多く存在し、ワンサイズではすべてをカバーできない。それだけのことだ。

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実際、時計を購入するほとんどの人にとって、エベレストに由来するエクスプローラーの歴史に深く精通していなければ、劇的に先細りしたクラスプを持つ36mmの腕時計はハードルが高いものかもしれない。

ともあれ、この時計を初めて手にしたときに気がついたいくつかのディテールを紹介しよう。まず、39mmモデルと比較して、かなり大きく見える。私の目には1mmのサイズアップがかなり強く感じられたのだ。非常に薄いベゼルは文字盤を強調し、そのサイズを際立たせている。私の手首周りは約16cmだが、直径40mmのケースは少し大きすぎるように思った(同僚もそう言っていた)。

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それでも新作の40mmモデルは、従来と同一のムーブメントとSSケース、ブレスレット、そして同じ文字盤レイアウトを備えている。39mmと40mmという大型のエクスプローラー2種を区別するデザインのひとつが、モデル名の位置だ。39mmモデルは6時付近に、新しい40mmモデルは36mmモデル同様に文字盤上部に配置されている。この違いがもしかしたら、あなたにとっては決定的なことかもしれない……、まあ、おそらくそうではないかもしれないが。

率直に言って、このリリースが私に示すのは、好きなものを好きなように作れるロレックスの自由さであり、誰も求めず、考えもしなかったプロダクトを実現できる力だ。同じ会場にあったパズルのデイデイトのようでもあるが、これはその対極にある存在だ。

将来的に私は、この時計とともに長い時間を過ごしたいと思っている。どうか、楽しみにしていてほしい。ひょっとしたら、40mmというサイズが私の手首になじむかもしれないし、私の手首のほうがこの時計になじむかもしれない。

この重要な時計に今回、ブランドは深くメスを入れた。

ル・ロックルで続けてきた、伝統的な時計製造のノウハウを伝えるティソのコレクション、シュマン・デ・トゥレル。

この時計の名は、スイス、ル・ロックルに位置する本社社屋前から伸びる小道に由来する。ティソ シュマン・デ・トゥレルは、ブランドが長年培ってきたクラシックな時計作りを体現するコレクションだ。今回、新たに投入された39mmの小振りなケースを中心とするラインナップは、ダイヤルや針、ケース、ブレスレットのディテールにいたるまで洗練され、上質なエレガンスをまとった。

ティソ シュマン・デ・トゥレル
パテックフィリップ スーパーコピー時代を超えて愛されてきたコレクションに手を加えるのは、難しい。しかし、ティソはその困難にあえて挑んだ。シュマン・デ・トゥレルはブランドにとって、伝統的な時計製造のノウハウを伝える重要なコレクションである。ティソはこの時計をより繊細で洗練されたものにすることを目標に掲げ、2年の歳月をかけながらディテールを精査していった。ティソはスイスのル・ロックルで時計製造を続けてきた由緒あるブランドだ。1853年から続くその歴史は、新生シュマン・デ・トゥレルにおいてはどのように生かされているのだろう。

ティソ ル・ロックル本社
スイスはル・ロックルの地、トゥレル通りに工房を構えるティソ本社。

 2023年に170周年を迎えたティソは、いくつもの“世界初”を実現してきた。1853年にはふたつのタイムゾーンを統合した初の懐中時計を開発しており、1930年に誕生したティソ アンチマグネティークは世界初の耐磁性腕時計として発売された。1971年には時計としては前例のないプラスチックケースを導入し、1999年にはベゼルに触れて操作するティソ T-タッチを発表して電子技術の面でも時計界をリードしてきた。

 一方でより多くの人に時計を届けたいと望むティソは、クラシックカテゴリーも重要な柱であるという考えからシンプルなドレスウォッチを常にラインナップに取り入れてきた。ティソはクラシックウォッチのデザインにおける確かな知見を持っており、バナナ・ウォッチのように数多くのフォロワーを生みだした傑作をアーカイブとして豊富に保有している。デザイナーはそれらに触発されながら、既存のティソ シュマン・デ・トゥレルのディテールに丁寧にメスを入れていった。


1956年製、ティソ シースター。


1930年に発売された、ティソ アンチマグネティーク。

 ティソいわく、今回の新デザインにおいては特定のアーカイブからインスピレーションを得たわけではないという。だが、新生ティソ シュマン・デ・トゥレルを特徴づけるディテールのいくつかは、過去のタイムピースにも見ることができる。例えば、センターに向かってなだらかに盛り上がるボンベダイヤルと植字のバーインデックスの組み合わせは、1950年代ごろのティソ シースターなどでも試みられたものだ。また、ランセット(柳葉)型の針は前述したティソ アンチマグネティークの時代から使われている。これらのダイヤルとインデックス、針の造作、造形は、クラシカルなデザインの時計における定番でもある。単純に過去のモデルを復刻するのではなく、ブランドが長年手がけてきた伝統的な意匠を厳選、組み合わせることで、ティソ シュマン・デ・トゥレルは普遍のクラシカルデザインを確立したのだ。

ティソ シュマン・デ・トゥレル をチェック

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ダイヤル、外装、ムーブメント。細部にこそ宿るティソのこだわり
ティソ シュマン・デ・トゥレル グレー39mm
 ティソ シュマン・デ・トゥレルは、ル・ロックルの中心地にある時計塔から引用したローマンインデックスに象徴される、エレガントな顔立ちを特徴とするコレクションだ。だが、今回新たにバーインデックスモデルが加わったことで、プレーンなサンレイダイヤルと相まってクラシカルさだけでなくコンテンポラリーな雰囲気も獲得した印象である。また、フラットからボンベに改められたダイヤルの曲面に合わせてサンレイを施すことは本来難しいものだが、その仕上がりは実に繊細。光を受けることで、ダイヤルのグレーが色のニュアンスを微妙に変化させる様子も美しい。外装はヘアラインをメインにしている点はこれまでと同じだが、ポリッシュ面が増やされたことでさらなる気品を生み出している。

ティソ シュマン・デ・トゥレル グレー39mm
 新しいティソ シュマン・デ・トゥレルを手に取って傾けて見ると、ダイヤルとサファイアクリスタルガラスの柔らかなふくらみが確認できる。ダイヤルのカーブに合わせて、秒針と分針の先端近く、そして植字のバーインデックスがわずかに曲げられていることにも気がつくだろう。また、ランセット型の時分針は左右がポリッシュとブラストに仕上げ分けられ、まるで峰型の針であるかのような立体感を創出している。デイト窓の切り込みの造形も凝っており、小さなドットインデックスのきらめきも十分だ。ダイヤルを織り成すすべてのディテールに丁寧に手間をかけたティソ シュマン・デ・トゥレルの審美性は、極めて高い。


 今作ではダイヤルや風防だけでなく、ケース自体にも丸みが与えられている。裏蓋の外周を絞り、装着時の横顔を実際よりも薄く見せているのだ。加えて、ケースサイドに施すヘアライン仕上げはスリムに改め、裏蓋側にはポリッシュ面が入り立体感が生まれたことで、さらなる高級感も獲得。ブレスレットが5連であるのはこれまでと同様だが、両サイドには新たに面取りとポリッシュが加えられ、よりいっそうしなやかな装着も実感できる。スリムなリンクは丁寧に組まれており剛性も十分だ。さらに、ムーブメントにも進化が見られた。Cal.POWERMATIC 80.111のヒゲゼンマイを新合金ニヴァクロン™製としたことで、耐磁性能を飛躍的に高めたのだ。1920年にいち早く実現した耐磁時計の伝統は、今回のティソ シュマン・デ・トゥレルにも色濃く受け継がれている。


左が今回の新作シュマン・デ・トゥレル(ブルー、39mm径)、右は旧モデル(ブルー、42mm径)。

 新生ティソ シュマン・デ・トゥレルには、これまでにも見られたクル・ド・パリとローマンインデックスを組み合わせたダイヤルもラインナップされる。しかし新旧を並べて見比べてみると、ボンベダイヤルやドーム型のサファイアクリスタルガラスによってクラシック感が強まった印象だ。ランセット型針の仕上げを左右で変えたのも、上質さが増した要因だろう。ケースサイドの仕上げはヘアライン部分が明らかにスリムになっていることが分かり、ラグの下側部分に生まれたポリッシュ面のきらめきにより表情はいっそう豊かになっている。ブランドのクラシックを担うモデルを、さらに繊細で洗練されたものへ、という目標をティソは見事に叶えてみせた。

 20世紀を代表する巨匠建築家のひとりであるミース・ファン・デル・ローエは、“神は細部に宿る”との金言を残した。ティソの新シュマン・デ・トゥレルは、これをまさに体現している。同モデルを構成するあらゆるディテールに気配りしたことで、美観を各段に高めてみせたのだから。その仕上がりは、他社の同価格帯の時計をはるかに凌駕するほど良質である。また、最長80時間駆動で高耐磁と実用性に優れるCal.POWERMATIC 80.111は、わずかなチューニングでC.O.S.C.が取得可能なレベルの高精度も併せ持つ。これらは、エントリーキャリバーとしては異例の性能である。

 より多くの人々へ時計を届けることを目標に掲げ、クラシックカテゴリーに注力を続けてきたティソ。新生シュマン・デ・トゥレルは、そんなブランドのステートメントを十二分に体現している。

ロンジン スピリットコレクションは、彼らのパイオニア精神を今に受け継ぐ。

ロンジンは、190年を超える歴史のなかで名だたる飛行家や冒険家たちをハイパフォーマンスウォッチでサポートしてきた。ロンジン スピリットコレクションは、彼らのパイオニア精神を今に受け継ぐ。ロンジンが先駆となった機構であるフライバッククロノグラフをよみがえらせ、ブランドのヘリテージを継承する。

「翼よ! あれがパリの灯だ」──1927年5月21日、パリのル・ブルジェ空港に到達したチャールズ・リンドバーグは、世界で初めて大西洋単独無着陸飛行に成功した。出発地であるニューヨーク・ルーズベルト飛行場からの飛行時間は33時間30分。リシャールミル スーパーコピーこれを計時したのは、ロンジンのクロノメーターであった。

1919年に国際航空連盟(FAI)の公式サプライヤーに認定されたロンジンは、航空史にも輝くパイロットウォッチやコックピット計器の数々をアーカイブに持つ。1929年には、アメリカ海軍フィリップ・ヴァン・ホーン・ウィームス大佐が1927年に考案した、秒インデックスを刻んだダイヤル中央の回転ディスクで秒針を0位置に合わせられるセコンドセッティング ウォッチを製作。1931年には世界初の回転ベゼルを考案した。

ウィームス大佐に航法を学んだチャールズ・リンドバーグは、回転ベゼルとダイヤルの目盛りで経度と緯度が計算できる機構を考案。これをロンジンは、1930年に回転ディスク式のセコンドセッティング ウォッチをベースに実現してみせた。今も傑作パイロットウォッチとの誉れ高きアワーアングル ウォッチである。

Photo credit/チャールズ・リンドバーグ:Bettmann/Getty Images クライド・パングボーンとヒュー・ハーンドン:Austrian Archives/Imagno/Getty Images リチャード・バード/Photo by © CORBIS/Corbis via Getty Images

また、1931年に太平洋無着陸横断飛行に世界で初めて成功したクライド・パングボーンとヒュー・ハーンドンの愛機ミス・ビードル号には、ロンジンが彼らのために製作した2本の時針を備えたダブルタイムゾーン付きコックピット クロックが取り付けられていた。これに代表されるように、ロンジンのクロノメーター コックピット クロックは、実に多くの冒険飛行を正確な計時で支えてきた。

航空史におけるパイオニアたちがロンジンを愛用したのは、彼らが求める精度や機能に応えられるだけの優れた技術力を有していたからにほかならない。数々の航空史における偉業を支えた発明を叶えたチャレンジ精神は、現在のロンジンにも受け継がれている。

ロンジンが支えたパイオニアたち

コレクションに息づくロンジンのアーカイブ

ロンジン スピリット Zulu Time

Ref.L3.812.4.63.6 45万3200円(税込)

1925年に誕生した角型ズールータイムの機構と名を今に継承する。その外装はヘアラインをメインとし、エッジにポリッシュを効かせた仕上げが美しい。両方向回転ベゼルは正確に1時間刻みで回せる24ノッチ仕様である。

ロンジン スピリット Zulu Timeの詳細を見る

針と植字インデックスはゴールドカラーとし、ベージュのスーパールミノバを配したレトロな装いである。GMT針は根元をダイヤルと同色に染め、4本の針による煩雑さを解消。

裏蓋はビス留めながら、10気圧防水を確保。その内に潜むCal.L844.4は、クロノメーター取得の高精度と72時間駆動を誇る。ヒゲゼンマイはシリコン製で、耐磁性にも優れる。

前述したセコンドセッティング ウォッチとアワーアングル ウォッチは、それぞれ考案者の名を冠し、現在のヘリテージコレクションにもラインナップされているが、今年2月には、風防内のアワーマーカーを回転ベゼルで操作する1935年誕生のマジェテックをロンジン パイロット マジェテックとしてよみがえらせている。

以前、ロンジンにインタビューした際、同ブランドは「ロンジンのアーカイブは、宝の山だ」と語った。それは単に復刻するに値するモデルが数多いというだけに留まらず、新たなコレクションを創出する際のインスピレーションの源が豊富であることも意味する。

2022年に誕生したロンジン スピリットは、航空史のパイオニアたちを支えた歴代パイロットウォッチからエッセンスを抽出し、生まれたコレクションだ。見やすいダイヤル、針やアラビア数字の植字インデックスのデザインなど、パイロットウォッチのヘリテージを受け継ぐ。
また「ロンジンは、クロノグラフやハイビートなどさまざまなメカニズムでもパイオニアでした。そうしたブランドを象徴する機構を、インハウスムーブメントでラインナップしていきたい」とも同ブランドは語っていた。その言葉は、昨年のロンジン スピリット Zulu Timeで具現化された。

ズールー(ZULU)とは、協定世界時(UTC)やグリニッジ標準時(GMT)と同じ意味の航空用語である。すなわちズールータイムとは、コレクション初のGMTウォッチだ。1908年にオスマン帝国向けに世界初のデュアルタイムゾーン懐中時計を製作したロンジンは、GMT機構のパイオニアであったのだ。この機構は、1925年に角型腕時計に受け継がれ、そのモデル名こそがズールータイムだった。また同じGMT機構は、前述したダブルタイムゾーン付きコックピット クロックをはじめ、多くの航空計器にも転用されてきた。

ブランドの重要なヘリテージであるメカニズムを、ロンジンは現代に再現してみせたのである。リューズで前後に操作できる主時針にカレンダーも連動し、24時間GMT針はホームタイムを示す設計。さらにセラミック製インレイに24時間インデックスを刻んだベゼルは両方向回転式で、時差分だけ回せば第3のタイムゾーンを知ることができる。実に使い勝手がいいGMTウォッチは世界的に大ヒットとなり、コレクションを代表するモデルとなった。


ロンジン スピリット 37mm

Ref.L3.410.4.63.6 35万7500円(税込)

サンレイ仕上げのシャンパンカラーダイヤルは37mmモデル専用。秒針も既存にあった先端の赤染をやめ、よりエレガントな印象を高めた。秒針のダイヤモンドシェイプが、文字盤上の小さな菱形を正確に指し示す。

ロンジン スピリット 37mmの詳細を見る

写真左は2020年からある既存の40mm、SSモデル。ダイヤルをコーポレートカラーのブルーに染める。右は昨年追加されたチタンケース仕様で、デイト表示もなく、よりレトロな雰囲気である。

ロンジン スピリット Zulu Timeに限らず、ロンジン スピリットはクロノメーター取得と10気圧の高防水、シリコン製ヒゲゼンマイによる高耐磁を共通仕様としている。デイリーウォッチとして極めて優秀なスペックを兼ね備えるコレクションは、ベーシックな3針モデルの造作にも、細かな気配りが行き届いている。

過去のパイロットウォッチに倣い、時針と分針は長さが大きく変えられていて優れた視認性をもたらす。それぞれの針の長さは、時針はアラビア数字の植字インデックスの、分針はフランジに刻んだバーインデックスの、内側をちょうど指すように整えられているのが、見ていて実に心地いい。秒針の先端に取り付けられたダイヤモンドシェイプのマーカーは、植字インデックスの外側に置いた同じダイヤモンドシェイプの目盛りとピッタリと重なり合う形状になっているのも見事だ。

さらに昨年投入された小振りな37mmケースでは、デイト窓が既存の3時位置から6時位置に移され、シンメトリーな美が創出された。その窓も単に四角く打ち抜くだけに留まらず、斜めに面取りされている。ダイヤルには、サンレイ加工を施して光の具合で色味が変化するニュアンスを付けた。これらの上品な仕立ては、サイズ感と相まって男女でシェアできるジェンダーレスウォッチとして実に優秀である。

また既存の40mmケースには、昨年チタンケースモデルも登場した。ファブリックストラップと組み合わされたことでも、一層軽快なつけ心地がもたらされた。先人のパイオニア精神を受け継ぐロンジン スピリットコレクションは、機構と大きさ、素材でバリエーションを増やし、新たなファンを開拓する。

ロンジンを象徴するフライバッククロノグラフがついに復活

ロンジン スピリット フライバック

Ref.L3.821.4.53.2 64万1300円(税込)

ロンジンに久しぶりに帰還したフライバッククロノグラフは、ブラックセラミック製両方向回転ベゼルにより、勇壮なたたずまいを呈する。時・分とアラビア数字のデザインは、1935年に生まれた13ZNにも見られるものである。

ロンジン スピリット フライバックの詳細を見る

コレクション初のシースルーバックからはCal.791.4の雄姿を見ることができる。コラムホイールとネジはPVD仕上げではなく、本物のブルースティール製。ローターのグローブマークには華やかにゴールドカラーをあしらう。

マットブラックのダイヤルに、ゴールドカラーがあしらわれたインダイヤルのメタルリングやクロノグラフ秒針が華やかに煌めく。フランジのギリギリまで伸ばしたクロノグラフ秒針の造作は、既存のクロノグラフと同じだ。

そんなロンジン スピリット コレクションに今年、ブランドを象徴するヘリテージな機構が帰ってきた。1925年に最初の搭載モデルの記録が残り、1936年には特許を取得したフライバッククロノグラフである。当時使われたCal.13ZNは、今もヴィンテージウォッチの愛好家が探し求める名機として名高い。またロンジンは、クロノグラフの防水化にも取り組み、プッシュボタンを押している時にも水が侵入しない構造を考案し、1938年に特許を取得している。

クロノグラフを止めることなくリセットでき、新たな計時が始まるフライバック機構は、飛行ステージのタイミングが連続的に計れるため、パイロットには実に有益なメカニズムだ。高い防水性は、雨天でも飛ぶ飛行士のためには重要な機構である。これらが備わるロンジンのクロノグラフは、世界で初めて南極上空を飛行したリチャード・バードをはじめ、多くのパイロットがこぞって愛用していた。


1937年に誕生した最初の防水時計クロノグラフが掲載されたロンジンの広告。描かれているのは、Ref.4720である。防水プッシュボタンの独特の形状はキノコ型と称される。

新作のロンジン スピリット フライバックは、このフライバック機構と優れた防水性というヘリテージを受け継ぐモデルである。搭載するCal.L791.4は、コレクションのスタートアップ時からあるロンジン スピリット クロノグラフで使われるコラムホイール式のCal.L688.4がベース。クロノメーター認定の高精度とシリコン製ヒゲゼンマイによる耐磁性を継承する。コレクションとして初めてシースルーバック化された裏蓋から見えるCal.L791.4は、コラムホイールの右上にフライバック機構用のハンマーが確認できる。コラムホイールとすべてのネジはブルースティール製だ。既存モデルが裏蓋に刻むグローブマークとブランドロゴである両翼の砂時計をリデザインしてローターに掲げるなど、裏蓋から見せるにふさわしい審美性も与えられている。

セラミック製の両方向回転ベゼルは、30秒ピッチ仕様。レーザーで彫った目盛りに入れるスーパールミノバは5分単位に留め、スッキリと整理しているのが、好印象である。同時に1分単位の目盛りも彫りが深く、視認性は十分に確保されている。

2カウンターのブラックダイヤルは、ロンジン最初の防水性クロノグラフであるRef.4270に似ている。植字の5つ星の上に印字されたFLYBACKの文字が、誇らしげである。これまたデイト表示が外されているのも、多くの時計愛好家に歓迎されるディテールに違いない。マットなブラックダイヤルに、ポリッシュ仕上げを施したゴールドカラーの時・分針とクロノグラフ秒針がクッキリと浮き立つ。インダイヤルにはゴールドのメタルリングを取り付け、内側を同心円状のスネイル装飾を施す。さらに針をブラッシュ仕上げとすることで、視覚的に明確に切り分けている配慮の細かさだ。クロノグラフ秒針の先端は、秒インデックスの外側を取り囲む円上をキッチリと指すよう長さが整えられている。ダイヤルと秒針先端のダイヤモンドシェイプが、きれいに重なる造作は、3針モデルと同じ。ロンジンは、久しぶりの登場となるフライバッククロノグラフのディテールを実に丁寧に作り込んだ。結果、元来はミリタリーなツールウォッチであったパイロットクロノグラフにもかかわらず、本機は上品な雰囲気をまとうに至った。近年、質感を格段に向上させてきたロンジンの外装技術が、ロンジン スプリット フライバックにおいても存分に発揮されている。

伝統的な時計製造を守るロレックスがまったく予想外の動きを見せた、

毎年やってくるこの時期。春の訪れとともに、桜の花の香りに誘われるように、時計コレクターや業界関係者が冬眠から目覚める。そして展示会のシーズンに向けて、習慣的に互いに問いかける質問の準備をし始める。

この質問には、「いつもとやっていることが一緒だ(笑)」といった風にドライに答える。というのもロレックスのデザインプロセスの反復的性質についての陳腐なコメントであり、2021年に発表したパームモチーフのデイトジャストのような最近の数々の革新的なリリースを、都合よく無視したものである。2018年のレインボーデイトナとかもそうだ。あるいは、2007年のグリーンクリスタルのミルガウスは? それか1970年代のステラデイデイト? ロレックススーパーコピー 激安水深1万1000mまで潜れるダイバーズウォッチ? はたまた隕石からつくられた文字盤を持つGMTとか?

そう、ロレックスには保守的な一面もある。これは戦略を間違えて失うものが大きい80億ドル(日本円で約1兆614億1600万円)規模の企業である以上、当然といえば当然である。しかしその先行している保守的な主義は、絶え間ない革新性と並行して進んでいる。ロレックスの時計は、驚異的な技術的達成と大胆な美学を特徴とすることが少なくない。ブランドはこのどちらか一方だけであると主張することは、ストーリーの半分を意図的に無視するということである。

ロレックス オイスターパーペチュアルの“セレブレーションダイヤル”のリストショット
実はロレックスについてどう感じるかは、エンドユーザーの声に頑なに耳を傾けないロレックスという会社についてというよりも、あなたについてを物語っているというのが真実だ。これはYelp(海外の大手口コミサイト)以後の時代では珍しいことであり、ほとんどの人が意見を言う権限を与えられ、それが企業の行動に有意義な変化をもたらすと期待しているのだ。ロレックスのプロダクトデザイン、販売戦略、価格設定について、コレクターは実にさまざまな思いを抱いている。しかし、かつてジョン・アップダイク(John Updike)がテッド・ウィリアムズ(Ted Williams)について書いたように、“神々は手紙に答えない”のである。

我々はこのような環境のなかで、31mm、36mm、41mmの3つのサイズが揃い、ケースとブレスレットに光沢のあるステンレススティールを採用した時刻表示のみの腕時計、オイスター パーペチュアルの新作を迎えた。これはロレックスが2020年にパステルピンク、ハンターグリーン、コーラルレッド、マリーゴールドイエロー、ターコイズブルーからなる、キャンディカラーのOPコレクションを投下した際に発表したデザインテーマを継承したものだ。このシリーズは驚異的な人気を博し、オメガやタグ・ホイヤーといった競合他社が相次いで、独自のバリエーションモデルを市場に投入するほどの影響力を与えた。あるいは単なる偶然だったのかもしれないが。ただパテック フィリップが、カラトラバに色を塗って参入してきたとなると、やはり気になってくる。

ロレックス オイスターパーペチュアルの“セレブレーションダイヤル”の平置きイメージ
では皆が追随してきた今、ロレックスはどうするのだろうか? それは51個からなる円形のマスに、5つのオリジナルカラーを集約させた“セレブレーションダイヤル”と回答した。サイケデリックなバブルバスに似た演出も見受けられる。もしくはガラス瓶に入った小さなジョーブレーカー(海外にある色とりどりなキャンディ)とか。見た目はマクドナルドにあるボールプールに例えることもできそう。挙げた例えに共通しているのは、いずれも楽しいということだ。そして、この70万円ほどするおもちゃを幸運にも手首に巻けることができたなら、その楽しみは目まいがするように、子供みたいに楽しめるに違いない。それをリリースの数時間後に巻いてみたが、ロレックスの素敵な女性にもぎ取られそうになるまで、狂ったようにニヤニヤと笑っていた。

写真で見る限り、このセレブレーションウォッチは色や柄が散りばめられていて、どんな服にも合わせにくそうな印象がある。実際には、たまたまネイビーのピンストライプのスーツにバーントオレンジのタートルネックと合わせて着ていたのだが、みんなに素敵だねと言われた。まあ明らかにノーと答えない男をなだめるために言ったのかもしれない。いずれにせよ、ジーンズでもオールブラックでもオールホワイトでも、問題ないだろう。もしくは何でもいい。考えすぎないように。

ロレックス オイスターパーペチュアルの“セレブレーションダイヤル”、31mm、36mm、41mmの3サイズ比較
セレブレーションは、はっきり言って、デイリーユースには向かないモデルだ。明らかに非現実的なのだ。しかし高級機械式腕時計のように完全に自由に買い物するものは、実用性はほとんど必要ないと私は主張したい。こういうのは欲しいから買うのである。最近、木箱に入った虹色の柄のラギオールナイフを持ち帰ったのも同じ理由だ。すでに持っていた、つまらない黒が十分使えていたのにだ。美しさというのは、我々に非合理的な行動を取らせる。昔からそうだった。

さて、この時計のサイズについて、少し触れておこう。コレクターのあいだでは36mmが最も理想とするサイズなのか、それか時計に関する記事を書くことを生業とするエセ評論家たちが好むサイズなのか、はたまた本物の男性はジムに籠って前腕を太くするために鍛えていて40mm以上のサイズを着用しているのかといった議論が盛んに繰り広げられる。しかし議論するほどバカげたことは思いつかないが、私は36のほうが好きで、少なくとも41をつける前に31を巻いてみることを検討するだろう、と言うだけで十分だろう。

ロレックス オイスターパーペチュアルの“セレブレーションダイヤル”のリストショット

スペックの話をするついでに、ふたつの大きいモデルのムーブメントにはCal.3230が、ちいさなモデルにはCal.2232が、なかに納められていることについても、話しておく必要がありそうだ。ただこの時点で、間違いなくわかるかと思うが、このような時計のムーブメントは私が最も気にしていることである。もし私がセレブレーションダイヤルを所有していたら、約70時間のパワーリザーブと高性能ショックアブソーバを搭載していることを評価すると思う。つまり、週末のレイブ(ダンスパーティ)にこの時計を身につけて行っても、盛り上がっている最中にリューズを巻いたり、歯車にぶつけたりする心配をしなくていいのである。だが何より、大部分は見た目が好きなのだ。

その見た目も好きだし、それが表しているのも好きだ。ロレックスができること、すべきこと、何をするのかわかっているつもりでいる人たち(賛成派も反対派も同じ)に対して、パイを投げつけるような存在になっているのがいい。これは正真正銘のサプライズだ。時計の世界にはこのようなアイテムがもっと必要だと思うし、さらにいえばほかの世界にも必要だ。だってバランスを崩すのは爽快だと思わないか? 生きていることを実感することは? 朝、ベッドから出る理由のひとつは、その日何が起こるかわからないからではないだろうか? 人生は完璧に予測できると思った矢先に、フロリダ・アトランティックがベスト4に進出し、ロレックスはパーティシーンにあるヘリウム風船のすぐ隣で売られているような腕時計を生み出したのだ。

グランドセイコー 最新のスプリングドライブダイバーで潮流に乗ろう。

グランドセイコーの最新ダイバーズウォッチ、SLGA023 エボリューション9 5Days ダイバー“ウシオ”。

グランドセイコーが手がける高い技術力と美しさを兼ね備えたダイバーズウォッチ、SLGA015 “黒潮”(海外ではブラックストリームの愛称で知られる)から1年、同ブランドはWatches & Wonders 2023で、次世代の新型ダイバーズウォッチ、SLGA023 “ウシオ(Ushio)”を発表した。新作はブルーベゼルのインサートと、グランドセイコーならではのゴージャスなブルーダイヤルを備えている。日本語で“潮”を意味するこの時計は、グランドセイコー エボリューション9コレクションのスーパーコピー時計最新ダイバーズだ。

グランドセイコー エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5Daysの横置きイメージ
そしてあらゆる観点から見ても、SLGA023は完璧な逸品であることがわかる。ケースとブレスレットにグランドセイコーが誇る高輝度のブライトチタンを採用しており、サイズは直径43.8mm、厚さ13.8mm、ラグからラグまでは51.5mmだ。SLGA023は、グランドセイコーの最高峰チタン製ダイバーズウォッチの新色で、そしてこの新色には独自の工夫が施されている。スペック面でも、特にムーブメントに関してはその存在感を存分に発揮しているのだ。

軽量かつ美しい仕上げのチタンケースのなかには、SLGA015で初めて(リミテッドではないダイバーズウォッチに)採用された、グランドセイコーのスプリングドライブムーブメント、Cal.9RA5が納められている。9RA5は約5日間のパワーリザーブと月差±10秒の精度を実現している。スポーツウォッチ用スプリングドライブムーブメントの最先端を行くものであり、最近グランドセイコーによって薄型化、高精度化が図られたものでもある。

グランドセイコー エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5Daysのダイヤルアップ
そしてメインイベントとなるのは、SLGA023の特徴である青い潮をイメージした“ウシオ”ダイヤルだ。SLGA015のブラックストリームダイヤルのテクスチャーよりも明るく見えるダイヤルは、水面のような効果が得られている。夜光塗料と3時位置の日付、そしてネイビーブルーのセラミック製ベゼルを備えた“ウシオ”は、今年の7月(海外では8月から)に発売される予定で、価格はSLGA015と同じ151万8000円(税込)だ。

我々の考え
もしあなたが、ダイバーズウォッチに近代的なつくりと技術、そしてほんの少しの遊び心を融合させた時計を求めているなら、この新しくてとても青いSLGA023をきっと気に入ることだろう。文字盤に描かれた水の模様はとても美しく、グランドセイコーにしか作れない、そんなパッケージだと感じている。

グランドセイコー エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5Daysのリューズ
グランドセイコー エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5Daysのダイヤル
グランドセイコー エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5Daysのリストショット
サイズ感に関しては、僕がダイバーズウォッチに求める大きさよりもデカいとは思うのだが、チタンでできているため軽量で、さらに人間工学に基づいた設計となっているため腕の上でのバランスもいい。ローガンはSLGA015のサイズ感にもかかわらず、その装着感のよさについてSecond Opinionsの記事を書いているため、より深く楽しみたい方はぜひ読んでみて欲しい。

SLGA023はチタンというだけではなく、文字盤の造形や超高精度キャリバーのスプリングドライブを搭載しているなど、ロレックス サブマリーナーよりも高い価格帯のプレミアムチタンダイビングウォッチとして、ニッチな魅力にあふれたモデルとなっている。

美しくてちょっとマニアっぽい、完全にグランドセイコーらしいダイバーズだろう。

グランドセイコー エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5Daysのリストショット
基本情報
ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5Days(Evolution 9 CollectionDiver’s watch with 5-day Spring Drive)
型番: SLGA023

直径: 43.8mm
厚さ: 13.8mm
ラグからラグまで: 51.5mm
ラグ幅: 23mm
ケース素材: ブライトチタン
文字盤: ブルーウシオ(潮)
インデックス: アプライド
夜光: あり、インデックスと針
防水性能: 200m潜水用防水
ストラップ/ブレスレット: ブライトチタンブレスレット、ワンプッシュダイバーアジャスタークラスプ

ムーブメント情報
キャリバー: 9RA5
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 約120時間
巻き上げ方式: スプリングドライブ自動巻き
石数: 38
追加情報: 平均月差±10秒(日差±0.5秒相当)

価格 & 発売時期
価格: 151万8000円(税込)

ロレックスが身につけられるチタンウォッチを発表。

ほかの年であれば、チタン製のヨットマスター 42がロレックスのショーの話題をかっさらっていたことだろう。ただ今年はそんなYMが霞んでしまうほど、このブランドにはクレイジーなリリースが多かった。それでも重要なのは、その理由だ。

1年前、チタン製ロレックスコピー優良サイトという発想は、単なる夢物語に過ぎなかった。このプロトタイプが、イギリスの競技セーラーであるサー・ベン・エインズリー氏の手首に装着されていたのを確認しているが、ネット上で広く出回っている写真はあまりにも古くなり、この時計が日の目を浴びることはないのではと思う人もいたほどだ。

ベン・エインズリー氏が、チタン製のロレックスをつけているイメージ
チタンの夢を膨らませた1枚の写真。Image by Ineos Britannia Team / C GREGORY

そして今、5カ月足らずのあいだに、RLXチタン(グレード5チタン)をケースに用いたロレックスの時計がふたつ発売された。1本は昨年、防水記録を新たに更新した直径50mmのメガダイバーズウォッチ、ディープシー スペシャルだ。そして今回は残りの1本、ディープシー スペシャルとは異なり普通の人でも着用できるサイズとなったヨットマスター 42を紹介しよう。

ロレックス チタン製ヨットマスター42
それがこれだ。実用的な大きさのチタン製ロレックス第1弾、新型ヨットマスター 42。

これは大変なことだ。しかしシースルーバックを採用したデイトナに、絵文字の入ったデイデイト、金無垢のGMTマスターII、そしてまったく新しいドレスウォッチコレクションと並べると、チタン製のヨットマスターには目立った動きが起きていない。ウィルスドルフ一族がもたらしたこの48時間は、いかに騒乱の時間だったことだろう。

ある意味では、そこまで興奮しないのがふさわしい対応だとも思っている。現時点でベゼルと文字盤にマルチカラーを使った手頃な価格のシチズンから、このあいだの日曜日に発表されたジャン-クロード・ビバーによる50万ドル(日本円で約6580万円)のミニッツリピーター トゥールビヨンまで、ほかの天下の時計メーカーがチタンでできた腕時計を作っているのだから。

ロレックス チタン製ヨットマスター42
それなのに今週開催されたWatches & Wondersの展示会では、新しいチタン製ヨットマスター Ref.226627が、HODINKEE編集部の部屋に渡り始めた途端に、全体の反応はただ驚いて笑うだけだった。この42mmの時計はとても頑丈そうに見えるのに信じられないくらい軽く感じるのだ。チタンを使っているわけだから。しかしそれにしてもだ。この時計が本物であるかどうか、いろいろな意味で信じられなかった。

ロレックス チタン製ヨットマスター42のリストショット
スティール製のサブマリーナーをつけてみたことがある人が(またロレックスに興味のある方ならどなたでも)、42mmのSS製オイスターケース、丸いインデックス、メルセデスの針を見て、その先にある豪華な重厚感を勝手にイメージして脳がどれだけ先入観を持っているかを知るのは、ある意味滑稽な話である。

ロレックス チタン製ヨットマスター42のクラスプ
100gを切るチタン製のヨットマスターは、脳が混乱を起こすほどの軽さだ。

ロレックスの兄弟ブランドであるチューダーから昨年登場したチタン製ペラゴスと、ちょっとだけ新型YMを比較してみよう。ロレックスはこの時計をよりスポーティなオイスターフレックスではなく、ブレスレットにセットするという選択をしたことで、その比較は明らかである。今、両方の時計とともに時間を過ごしているが、私はヨットマスターのほうが好きだ。

今までのヨットマスターではなかなか言えなかったことだが、今回のYMはペラゴスと同様、ツールウォッチであるということが明確だ。しかし仕上がりは雲泥の差で、これはチタンのような控えめな金属にこそふさわしいといえる仕上げだった。

ロレックス チタン製ヨットマスター42のサイドイメージ
ロレックス チタン製ヨットマスター42の裏蓋
グレード5でできたロレックス独自の“RLXチタン”(ペラゴスのグレード2より強度が高い)は、サテン仕上げとポリッシュ仕上げが同じように施せる不思議な特性を持っている。つまり、比較的マットなダークグレーの金属に対して、シャープで艶やかな面取りのコントラストが映えているのだ。この組み合わせは、よりマットで質感のある文字盤との相性もいい。さらにマットなセラミック製ベゼルインサートの上に浮き出た、ブラックの数字の対比も特徴だ。これらの要素がヨットマスターであることを示す大きなポイントである。

ロレックス チタン製ヨットマスター42のベゼルとダイヤルのアップ
ひとつだけ不満を挙げるならば(ロレックスのデザイナーが最善と思われることを何でもすることを知っているため、私は虚空に向かって共有しておこう)、エインズリーのプロトタイプのように日付のないデザインにこだわって欲しかったということだろうか。ほとんどのヨットレースで使用される実用性において日付は本当に意味がない。ブルーウォーターセーリングで地球を1周するのであれば便利かもしれないが、ダイバーズウォッチと同じように、実用的な用途は技術の現実に道を譲るべきものなのだ。そこでさらにデザインを洗練させるべく、日付を完全に外してしまうのはどうだろうか? ついでにクイックアジャストオプションも充実させればもっと最高だ。

ロレックス チタン製ヨットマスター42の横置きイメージ
ロレックス チタン製ヨットマスター42のダイヤルアップ
一般的な愛好家がすぐに小売店で手に入れることはできないため、167万900円(税込)という価格はあまり重要ではない。しかし新しいヨットマスター 42はただリリースされただけではない。チタンのコンセプトの実証を超えるものである。この魅力的な素材を使った今後の実験の可能性を予感させるような、そんな身につけられる逸品であるのだ。

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